| マツダは今後「ラージ商品群」を発売するが、既存車種とどうデザイン的差別化を図るのか? |
現在のデザイン言語は長い間採用されており、そろそろリニューアルしてもいいかもしれない
さて、先日は中国の工業情報化省から流出した画像が韓国カーメディアによって広くリークされてしまった新型マツダCX-5。
これはフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジモデルとなりますが、偽装のない状態にてはっきりと捉えられており、どういった変更が加えられるのかを明確に把握できる内容となっています。
そして今回、おなじみロシアのKolesaが「マイナーチェンジ版新型CX-5の予想レンダリング」を作成視公開しており、リーク画像をベースとしている以上、まずこの状態で発売されると考えて良さそうですね。
なお、CX-5はフルモデルチェンジもウワサされていたものの、今回マイナーチェンジを行うということは、このマイチェンのあと「数年は」フルモデルチェンジが先送りされることになるのだと思われます。
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物理的な変更はほぼ無いように見えるが
そして今回公開された予想レンダリングを見るに、以前にリークされた「新型」マツダCX-5の特徴を現行モデルへと落とし込んだもので、フロントだとヘッドライトの変更、グリルのロワーパーツ変更、グリル内部のパターン、バンパー形状の変更が再現され、リアだとテールランプにバンパー、スカートが新しい形状に。
今回のマイナーチェンジは文字通りの「マイナー」となっており、オーナーでなければわからないような部分のみが変更されていますが、注目に値するのはヘッドライト、テールランプ内部の発光グラフィックがこれまでの「円形」から「L字型」へと変更されること。
マツダはしばらく円形に光るデイライトランニングランプやテールランプを採用していて、そしてその認知度が高まっていただけに今回の変更はかなり意外だと感じていますが、この「L字型」が今後のマツダが採用するモチーフなのかもしれません。
これからマツダのデザインは変わってゆくのか?
なお、マツダは「魂動」デザインを採用し、ブランディングのために全車統一したイメージを持っていますが、それが「代わり映えしない」「見飽きた」という意見をも生んでおり、ここが金太郎飴デザインの難しいところ。
金太郎飴デザインは、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのように強固なブランドイメージを形成する反面、「どれも同じように見える」「そのデザインテイストが好きになれない人は、そのメーカーのクルマを(そのデザインを採用し続ける限り)買わない」ということに。※そのためか、メルセデス・ベンツは10年に一度、そのデザイン言語を入れ替えるという
一方でトヨタやヒュンダイのように、車種ごとに独立したデザインを与え、メーカーとしての共通性を最小限に抑える場合もあり、「エレクトリック化」同様、大手であってもその考え方が両極端にあるのは面白いところですね。
おそらくマツダが現在のデザイン路線、そして企業ブランディングに対する考え方をシフトさせることはないと思われるものの、今後マツダは「直6+FR」を採用した、高価格・高利益商品群の投入を行うことになり、それらがコンパクトクラスと同様のデザインを持つというのはちょっとマズいのかもしれません。
その意味においては、今後の「ラージ商品群」については、これまでのモデルと少し変化をつけたデザインをもたせる可能性もあり、そして今回のマイナーチェンジ版CX-5に採用される「L字」発光エレメントはその予兆なのではないか、とも考えられます。
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参照:Kolesa.ru