| マツダの戦略は色々とやることが裏目に出ているようにも思われる |
このままだと日本でもCX-3の販売が終了する日が来そう
さて、欧州にてマツダCX-3の販売が今年末をもって終了する、との報道。
これはすでにマツダの現地法人によって確認された事実だといい、すでに受注が締め切られ、最後の納車が12月になると報じられています。
なお、CX-3の販売が終了される理由は定かではなく、「CO2排出量が問題なのか」と考えたりしたものの、CX-3には(CX-30にはない)1.5リッターエンジンがラインナップされており、マツダのCO2総排出量的にはCX-3を残しておいたほうがいいんじゃないかとも思えます。
マツダはCX-3を米国市場でも「廃止」
そしてマツダは米国においてもCX-3の廃止を決めており、これで「アメリカとヨーロッパ」市場からCX-3を撤退させるということに。
ただしマツダは双方の市場においてCX-30を投入しており、よってCX-3の販売欠損は最小限になるかとは思われるものの、今後CX-3の後継モデルが導入されるのか、それともCX-3はこのまま販売終了となってCX-30にその座を完全に譲ることになるのかどうかも不明です。
しかしながら、CX-3とCX-30の両方をラインアップすることで(他社のシェアを獲得して)得られる利益よりは、この両方を個別に生産して販売してゆくコストのほうが大きいと思われ、ビジネス的に正しい選択をするならば「CX-3をこのまま終売にし、後継モデルを投入しない」ということになりそうですね(ぼくとしては、CX-3を廃止し、かわりにCX-20を現在のCX-3と同等か、もっと安価な価格で発売すればいいんじゃないかと思う)
マツダのSUVは「数字2ケタ」モデルへと移行?
なお、マツダは先日「CX-50/CX-60/CX-70/CX-80/CX-90」を発売すると発表していますが、この際にはCX-5の販売を継続するともコメント。
ただしこれも「CX-3とCX-30との関係」同様に自食作用含むロスがあると考えてよく、よって遠くない未来にはCX-5の販売終了というアナウンスがなされるのかもしれません。
現在マツダにはなにかと大きな変革期が訪れているようにも見え、これまでの「プレミアム」路線からややスタンスを移す、もしくはプレミアム路線を継続しながらも別路線の模索を行おうとしているようにも。
マツダのプレミアム路線はどうにも市場に受け入れられていないという印象もあり、そして社内にもプレミアム路線を疑問視する人々がいるのだと思われ、そういった派閥どうしがぶつかりあっているのではと考えたりしますが、そこがスバルのように「思い切ることが難しい」マツダの体質を表しているのかもしれません。
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参照: Auto Catalog