| 2018スペックは信頼性と耐久性をアップ |
日産がGT-Rのレーシングカー、「GT-R Nismo GT3 Customer Racing」2018年モデルを一般(カスタマーチーム)向けに販売開始。※NISMOによる製品ページはこちら
2015スペックから3年ぶりのアップデートとなりますが、エンジンはVR38DETTのまま、しかし出力は550馬力以上に。
トランスミッションは新設計の6速シーケンシャルとなっており、さらに2015-Specに対して全長やホイールベース、トレッド、重量の変更がある、とのこと。
価格はホンダNSX GT3と同じ6000万円、販売とサポートはニスモが行い、デリバリーは2019年1月ごろとアナウンスされています。※日産からのプレスリリースはこちら
エンジンはついにドライサンプ化
2018スペックについてはエンジン、サスペンション含むビークルダイナミクスの向上に主眼が置かれ、ボディ剛性向上を狙って新しいクロスメンバーの装着、重心改善を狙いエンジンを後方かつ下方へと移動、耐久性向上を狙ったブレーキのアップデート(AP製)、新設計トランスミッション採用、ダウンフォース向上、ドライサンプ化(むしろ今までドライサンプじゃなかったのが不思議)、そして専用設計のエアコンもオプション設定されて長丁場のレースを走りやすくなったとしています(ポルシェ911GT3 Rはエアコン標準装備)。
変更範囲は少ないように思えるものの、日産(ニスモ)いわく「耐久性と信頼性が向上した」としており、プロフェッショナルにとっても、そしてジェントルマンドライバーにとっても扱いやすいクルマに仕上がっているとのこと。
加えて「どんなサーキットでも、どのブランドのタイヤを使用しても」GT-Rならでは優位性を発揮しうるとしており、進化というよりは、いわゆる「深化」なのかもしれません。
全長は4832ミリ、全幅2036ミリ、重量は1285kg、そしてGT3の規定に従い駆動方式は「FR」(PDFカタログはこちらに公開)。
なお、NISMOのページには「GT3」カテゴリについて記載があり、下記に抜粋。
ほかGT3参戦用車両としては「ランボルギーニ・ウラカンGT3」「ホンダNSX GT3」「ポルシェ911GT3 R」「ベントレー・コンチネンタルGT3」「アストンマーティン・ヴァンテージGT3」などが発表されています。