| 12kgの軽量化、7%の出力アップが見込めるために効果は大きい |
ただし価格は72万円超、受注生産のみの対応
さて、日産はニスモとオーテックとを統合すると発表したばかりですが、同日にNISMOブランドより発売されているGT-R用チタン製エキゾーストシステムをモデルチェンジした、とも発表。
このエキゾーストシステムはR32、R33、R34世代のスカイラインGT-Rに適合するもので、BNR32用が72万6000円、BCNR33用も72万6000円、BNR34用だと73万7000円に設定されています。
GT-R用チタン製エキゾーストシステムは「すべて受注生産」
これらエキゾーストシステムは「NE-1」と命名されており、構成としてはメタル触媒一体型フロントパイプ、センターサイレンサー一体型センターパイプ、メインマフラーの3点セット(R34用のみ”レゾネーター”が含まれる)。
機能的な特徴としては、もちろん「フルチタン」であること、排気圧力が低減されて抜けがよくなったことで出力が7%向上すること、そして純正エキゾーストシステムに比較して12.4~12.7kgの軽量化が達成できること。
モデルチェンジによってテールパイプ(エキゾーストフィニッシャー)の仕上げが変わったといい(形状はそのまま)、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)処理を施すことでブラックを表現し、かつ「排気熱による色変化」を抑えたとアナウンスされています(チタン特有の焼け色を楽しむ人も少なくはないと思われ、よってこのDLCコーティングには賛否両論あるかもしれない)。
日産はニスモとオーテックとを統合
上述のとおり日産はニスモとオーテックとを統合すると発表しており、統合後の新会社の名称は「日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(2022年4月1日発足)」。
ニスモは主に日産のモータースポーツを担当し、オーテックは特装車やパーツ開発、コンプリートカーの制作などを行っていますが、日産によると「両社が持つ専門ノウハウや高度な技術力、実績に裏付けられた高いブランド力を、さらに強化し、グローバルに活用の範囲を拡大していきます。また、新会社を日産の重要な戦略的子会社として位置づけ、日産グループ全体の持続的な成長に貢献することを目指す」とのこと。
参考までに、ニスモは日産のワークスチームであった「大森ワークス」を母体として発展しており、NISMOとは「Nissan Motorsports International」の略。
一方のオーテックはスカイラインの開発で有名な桜井眞一郎氏が初代社長に就任して1986年に活動開始した日産の子会で、「AUTECH」は”大手を食う=オーテック”に由来します。
統合後にはこれらニスモとオーテックの名称がどうなるのか、その詳細については明かされていないものの、双方とも認知度があるだけに「両ブランドはそのまま」残されるのかもしれませんね。
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参照:NISSAN