| 車体構造からボディパネルまで完全に作り直した競技用マシン、エンジン出力は862馬力 |
名付けてスバルGLワゴン「ファミリー・ハックスター」
さて、今年はじめにスバル・モータースポーツUSAはフーニガン、そしてレーシングドライバーであるトラビス・パストラーナとがカスタムした「900馬力の」スバルGLワゴン(日本だとレオーネ・ツーリングワゴン)をチラ見せしていましたが、今回その全容と詳細が明らかに。
このGLワゴンは「スバル・ファミリーハックスター」と命名されており、搭載されるエンジンは862馬力を発生する4気筒水平対向、トランスミッションは6速シーケンシャル、もちろん駆動方式は4WD。
なお、画像で右の奥の方にあるのが「ノーマルの」GLワゴンなのだと思われます。
ベースは1983年モデルのスバルGLワゴン
このスバル「ファミリーハックスター」のベースは1983年のGLワゴンとなりますが、完全に作り変えられたといってよく、車体構造はチューブラーフレームにパネルを組み合わせたワンオフ品。
フロントグリルからガバっと吸気を行い、排気は右ホイールハウス「前」から行うようですね。
ボディパネルはカーボンファイバーにて作り直され、オリジナルの雰囲気を色濃く残すものの、大きく張り出したオーバーフェンダー、過激なエアロパーツによって大きくイメージが変わっています。
カラーリングは「チェック」を用いたもので、ボディの基本はホワイトそしてシルバーのチェック、サイドにはレッドのバッファローチェックのような柄、その後ろにはブルーのチェック。
もちろんこれらカラーリングは「アメリカ」を意識しているのだと思われます。
ホイールはワンオフの鍛造モノブロックKMCが装着され、もちろんそのデザインはスバルが1980年代にWRCマシンに採用していたデザインとカラーを模したもの。
サスペンションはWRCスペックを持つ専用品が装着されている、とのこと。
ブレーキはAPレーシング製、タイヤはもちろんヨコハマ、そしてサイドウォールには「YOKOHAMA」の文字そして星マークが入ります。
スバルGLワゴン「ファミリーハックスター」にはアクティブエアロを装備
そしてこのスバルGLワゴン・ファミリーハックスター最大の特徴は「アクティブエアロ」を備えること。
こちらはアクティブエアロ非作動状態ですが・・・。
作動するとこんな感じでリアウイングや前後フェンダーのフラップが展開します。
フロントから見ると、こちらが作動前。
作動後はこちら。
もうエアブレーキかというくらいの角度でパネルが立ち上がります。
ちなみにルーフキャリアもエアロ形状を持つようですね。
リアの「作動前」はこんな状態。
作動するとこう。
フェンダー上のフラップに付いは「アクチュエーター(油圧)が耐えることができるのか」というくらいの角度と面積。
スバルGLワゴン「ファミリーハックスター」には当時へのオマージュも
このファミリーハックスターの内装も完全なるレース仕様となっており、カーボンファイバー製のパネル(ブルーカーボン!)にロールケージが目立ち、メーターも12インチのレース用デジタルへ(カッコいい)。
ただし内外装には「当時へのオマージュ」も多く見られ、フロントグリルやヘッドライト/テールランプは当時の純正品へ、そしてリアウインドウ上のルーバーなど80年代風の装備も。
インテリアだと「当時物」の純正ラジオが入っているとアナウンスされています。
このスバルGLワゴン・ファミリーハックスターは6月23日から26日まで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて一般公開され、実際にトラビス・パストラーナがヒルクライム競技会にてこのクルマを走らせるというので、開催後に公開されるであろう動画にも期待したいところですね。
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