スバルが米国にて「よりシャープに、よりフォーカスした」BRZを7月23日に発表するようだ。発表の場は「スービーフェスト」、北米でのスバルはスービーという愛称で呼ばれている

｜　大幅に構造的な変更を行うことはコスト的に考えにくいが、「宣伝効果」を狙うのであればその価値も否定できない　｜

ガソリン車消滅直前といった状況において、限定ハードコアモデルは大きな意味を持つ

さて、スバルの米国法人であるスバル・オブ・アメリカ（SOA）が「よりシャープに、よりフォーカスした」BRZを7月23日に発表する、とアナウンス。

なお、この7月23日にはカリフォルニア州アルカディアにてスバル乗りの祭典「スービーフェスト（Subiefest）が開催され、それにあわせてのお披露目ということになりそうです。

参考までに、この「スービー」というのは米国におけるスバルの愛称であり、「スクービー」と呼ばれることもあるようですね。

現時点ではこの新しいスバルBRZについて「詳細不明」

今回スバル・オブ・アメリカが公開したのは一枚のティーザー画像そして発表日に関する短いコメントのみで、その詳細については「一切不明」。

「よりシャープに、よりフォーカスした」という言葉からするに、（コスメチューンではなく）なんらかの物理的アップグレードがもたらされ、それによって走り、とくにハンドリングに特化したであろうことが推測できますが、どの程度の変化があるのはちょっと興味のあるところ。

その一方、STI（スバル・テクニカ・インターナショナル）パーツを組み込んだ「純正パーツを組み込んだ（このモデルでなくとも実現できるような）簡易カスタム車両」なのではとも言われ、しかしより踏み込んだ情報を知るには追加のティーザー画像/動画、もしくは当日の発表を待つしか無いのかも。

ただ、スバルはこれまでにも、「純正オプション装着にとどまらない」範囲の変更を加えたモデルを過去にいくつか発表しており、今回BRZも同様のトリートメントを受ける可能性も否定できず、そしてその場合は（コストを吸収するという意味で）日本においても発売がなされるのかもしれません。

そしてそういったスバルの限定モデルは過去に高い評価を得ており、中には「とんでもない価格」にまで中古相場が跳ね上がっている車種もあり、スバルは自身のブランド価値を高めるためにも「より希少性が高い、特別な」BRZを発売したりするのかも。

一方、GR86には様々な噂があるようだが

そして興味深いのは、スバルBRZの兄弟車であるGR86には様々な噂があることで、昨年10月には「実験用」にとどまるとされながらも、GR86に（GRヤリス/GRカローラの）3気筒ターボエンジンを搭載したテスト車輌の存在が報じられています。

現在トヨタとスバルとの距離は（トヨタのスバルに対する出資によって）かつてないほど近くなっており、両者協力のもと、よりパフォーマンスが高いモデルが投入される可能性も否定できず、そしてトヨタにとって「GR86にそれをフィードバックできれば」GRヤリス、GRカローラに次ぐ”大きな話題を呼ぶモデル”となる可能性も。

もちろん構造的な改修を行うにはコストがかかり、そしてスバルBRZやGR86はそのコストを吸収するには「販売ボリュームが小さすぎる」車種ではありますが、しかしGRヤリスやGRカローラがもたらした「実売以外の、お金には換算できない宣伝効果、そしてブランド価値の向上」を再現するという意図であれば、スバルともどもこれに取り組む価値は十分にあるのかもしれません。

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参照：SUBARU