| トヨタ/レクサスはこれまであまりマットカラーに熱心ではなかったが |
レクサスがバルセロナ・モーターショーにて、レクサスLC500hのコンセプトモデル「レクサスLC500h マット・プロトタイプ」を出展。
これはコンセプトカー扱いとなりますが、「プロトタイプ」と称しているのは市販を検討しているためだとされ、ショーにてその反応を見て市販可能性を探るという意図があるようです。
ボディカラーは「スペースオレンジ」
なお、どの部分がプロトタイプなのかということですが、それは「カラー」。
ボディが「日没時のオレンジをイメージした」スペースオレンジ(マット)にペイントされ、インテリアにも同じくマットを使用。
トヨタおよびレクサスはあまりマットに対して積極的ではなく、記憶に残るのは過去に「FJクルーザー」でマットのオプションを導入したことくらい(これは通常塗装を持つ完成車をマットに再ペイントするもので、75万円くらいの費用が必要だった)。
ただ、最近では新型スープラでマットペイント(ファントムグレー・マット)を取り入れるなど、ちょっとづつその動きが変わってきているようですね。
レクサスにおいてもこれまでマットペイントを採用した例は非常に少なく、最近「RC Fトラックパック(パフォーマンスパッケージ)」でマットペイントを採用したという程度かもしれません。
反面、マットに熱心なのはメルセデス・ベンツやBMW。
メルセデス・ベンツは「マグノ」と称するマットカラーを以前から積極的に取り入れ、生産量も拡大してきたためかそのオプション価格も「100万円以上」から「数十万円」にまで落ちてきているようですね。
BMWについてはマットカラーを「フローズン」と呼び、ニューモデルのオフィシャルフォトにも起用しています。
このレクサスLC500h「マット・プロトタイプ」はカラーにとことんこだわったようで、ホイールは「サテンブラック」、ナットもブラック。
ブレーキキャリパーはオレンジを採用し、要は外観について「オレンジとブラック」に集約させているとうことになりますね(スピンドルグリルフレームや、ルーフ上の”刀”風パーツもブラックにしてほしかった)。
なお、現在レクサスは様々なカラーについて挑戦中で、ブラックやイエローを用いた「インスピレーション」シリーズ、構造色を用いた「ストラクチュラル・ブルー」も発売済み。
インテリアにおいてもブラックを基調に「オレンジ」を採用し、外装との親和性を高めているようですね。
ステアリングホイールのパドル、スポーク、そしてダッシュボードにもオレンジが。
ドアパネルにもオレンジをアクセントとして採用。