| 1980年代のスバルは破竹の勢いではあったが、よくも悪くもレガシィがその後のスバルの運命を変えてしまった |
どの自動車メーカー、そしてどの車種にも忘れがたいドラマがある
さて、「ありそうでない」クルマのでレンダリングを作成するデザイナーは多々いるものの、その「ありそうでない」クルマをそれっぽく見せてしまうのがアビメレックデザイン。
今回は「トヨタ・トレノ(AE86 / ハチロク)とスバルBRZが当時同時開発されていたという設定の仮想レンダリングを自身のFacebookページにて公開しています。
なお、こういった「仮想の出来事をあたかも事実のように語る」というのはぼくの大好きな手法ですが、「魁!!男塾に登場する民明書房」のようでもあり、非常に面白いと思います。
上の画像は「当時のカタログ」を再現したもので、「カタログをスキャンした」風の粗い画質、そしてそれっぽいフォント、さらには日本語の説明など、かなり「それっぽい」出来上がりとなっています。※「NEW」の文字がナイス
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1983年のスバルBRZはこんなクルマ
そこで「1983年にトヨタ・カローラ レビン / トレノと共同開発されていたらこうなっていた」であろうスバルBRZを見てみると、ヘッドライトやテールランプ、そしてボディのグラフィックなどにハチロクとの差異があるもよう。
エンブレムはちゃんとスバル。
オプションで用意されたであろう「マッドガード」がいい感じですね。
インテリアは当時の主流であった(おそらく)モケット、そしてマルーンを再現したものだと思われます。
こちらはちょいレトロなブラウン。
1983年頃、スバルはどんなクルマを発売していたのか
そこで気になるのが、1983年にスバルはどんなクルマを発売していたのか。
1981年だとレオーネ・ツーリングワゴンに・・・。
同年にはレックス。
1982年にはレオーネ4WDターボ。
今回アビメレックデザインが公開したレンダリングのフォントやレイアウトはこのレオーネ4WDターボのカタログを参考にしたものなんじゃないかと考えていて、だとするとこのアビメレックデザインは「そうとうなマニア」ということに。
同年には4代目サンバー。
1983年にはドミンゴ。
1984年にはジャスティ。
1984年には3代目レオーネ。
1985年にはついにアルシオーネが登場します。
こうやって見るとスバルはかなりいろいろな車種を発売していたことがわかりますが、この後の1989年に発売する「レガシィ」の開発にお金を注ぎ込みすぎたことで赤字が膨らみ、そこから銀行に厳しく(経営を)管理されることになったため「選択と集中」を迫られることになってしまい、これが(結果的に成功の源となる)”シンメトリー4WD””ボクサーエンジン”といったプロモーションに繋がってゆくわけですね。
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参考までにですが、BRZとは「Boxer engine」「Rear wheel drive」「Zenith(天頂)」に由来するので、1983年に登場したであろう”初代”BRZもまた水平対向エンジンを積んでいたということになりそうです(スバルの水平対向エンジンは1966年が初出である)。
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