| レクサスは他ブランドの差別化要因として「水素」を前面に押し出したいはずだ |
加えて、開発費を吸収するならば販売チャネルをより多く持たねばならない
さて、レクサスRXのオーナーが集う掲示板「レクサスRXフォーラム」への投稿にて、レクサスが「HZ300e、HZ450e、および HZ550e」なる商標出願したことが明らかに。
これらが現在どんなモデルになるのかは全く不明ではありますが、いずれの商標にも「e」がついており、これはレクサスUX300e、RX450eのように完全電動モデルに付与される文字です。
そして「Z」とは「Zero」を表しており、これはつまりエミッションフリー、カーボンフリーであることを示していて(トヨタbZ4XのZもゼロを意味している)、このほか「Z」には「Z-axle=Z軸」の意味もあると(RZ発表時に)アナウンスされています。
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レクサス「HZ」の「H」は何を表す?
そこで気になるのがこの「HZ」の「H」。
ちなみにレクサスは過去にハイブリッドセダン「HS」を販売していたことがあり、この際のHは「Harmonious」の略。
”調和が取れた”エレクトリックモデルということで「HZ」にもこの意味が与えられることになるのかもしれませんが、もうひとつ可能性があるのは水素(Hydrogen)の「H」。
というのもトヨタそしてレクサスは水素に注力する数少ないブランドであり、水素エンジン、もしくはフューエルセル(燃料電池)を用いたクルマに可能性を見出していて、「マルチパワートレーン」を推進するためにFCVを導入してくる可能性も考えられます。
なお、水素を直接の燃料とするエンジンについてはまだまだ開発段階にあること、そして「e」という文字との整合性が取れないこと、さらには「2030年には完全電動化ブランドになる」というレクサスのヴィジョンと合致しないことから「ない」と判断して良さそうですね。
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やはり考えうるのはクラウンセダンのレクサス版
そして「水素」「ゼロエミッション」「電動」となると自ずと選択肢が絞られてくることになり、もっとも考えうるものは「クラウンセダンのレクサス版」。
クラウンセダンにはハイブリッドのほかにFCEVがラインアップされており、このクラウンセダンのFCEVであれば「HZe」にすべて合致する要素を持っているため、ぼくとしてはこの可能性が最も高いんじゃないかと考えています。
ちなみにですが、クラウン・クロスオーバー、クラウンスポーツ、クラウン・エステートは「FFベース」のプラットフォームを持つものの、クラウンセダンのみはFRベースの全く異なるプラットフォームを採用しており、クラウンセダンの開発費、そしてFCEV用パワーユニットの開発コストを回収しようと考えた場合、やはりレクサスブランドからも兄弟車を発売してワールドワイドに販売することが理にかなっているように思えてなりません。
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