| 日本と北米ではパワートレーンが異なり、よって価格設定も大幅に異なるものと思われる |
北米、日本ともにやはり目玉は「ファーストエディション」
さて、トヨタが北米にて新型ランドクルーザーを発売。
現時点で北米ではランドクルーザー300は発売されておらず、よってこの「ランクル250」が唯一のランドクルーザーラインナップとなっています。
なお、パワートレーンは日本にて展開される「2.8リッター・ディーゼルターボ+8AT」「2.7リッター・ガソリン+6AT」ではなく、北米専用として326馬力の「2.4リッター・ガソリンターボハイブリッド+8AT」が導入され、グレード展開は「ランドクルーザー1958、ランドクルーザー、ランドクルーザー・ファースト エディション」の3段階。
北米では「2年ぶり」の市場投入
上述の通り、北米ではランクル300が導入されておらず、よってこのランクル250は、「ランクル200の販売が終了し2年半経った後にようやく導入された」待望のランドクルーザー。
今回始めて価格が公開されており、ベーシックな「ランドクルーザー1958」だと開始価格は55,950ドル(現在の為替レートで約840万円)で、こちらはアメリカに最初に輸入されたランドクルーザーをイメージした「レトロ仕様」という性格を持ち、特徴的な丸目ヘッドライトを持つほか、標準装備としてはヒーター付き布張りシート、スマートキーシステム、ブラインドスポットモニタリング、オートエアコン、7インチサイズのデジタルダッシュディスプレイ、ワイヤレスによるApple CarPlayとAndroid Auto接続、そして8インチサイズのインフォテインメントタッチスクリーン、2,400WのACインバーターなど。
搭載されるパワートレーンは2.4 リッター i-FORCE MAX ハイブリッドで、これは326馬力 (330 PS) と630 Nm を発生し、フルタイム全輪駆動、ロッキング機構を持つセンターおよびリアディファレンシャル、2スピードトランスファーケース、CRAWLコントロールなどを備えます。※このパワーユニットは、北米だとより高価な他モデルに搭載されているもので、そのため現地だと新型ランドクルーザーは「かなりお買い得」だと捉えられているようだ
さらにこのランドクルーザー1958の価格は非常に「絶妙」な位置にあるとされ、ジープ・ラングラー4xeの価格は50,695ドル、そしてランドローバー・ディフェンダー110Sは60,600ドルに設定されているので、相当に競争力がある設定でもあり、多くの顧客を(他社から)呼び込むことになるものと思われます。
おまけにランドクルーザー1958の価格は先代のランクル200に比較しても3万ドルほど安いそうなので(円安が大きく影響しているものと思われる)爆発的な人気を獲得する可能性が非常に高いと考えていいのかも。
そしてその上に位置するのは「ランドクルーザー」で、これは価格61,950ドル(約930万円)に設定されており、角型ヘッドライトに電動SofTex (フェイクレザー) シート、12.3 インチメーターとインフォテインメント スクリーン、10スピーカーサウンドシステム、パワー テールゲートが装備されています。
さらにはオフロード走行やけん引に役立つ装備が追加され、スタビライザー切断機構 (SDM)、マルチテレイン セレクト (MTS) ドライブ モード コントローラー 、地形モニター (MTM) カメラ システムなどが与えられ、オプションのプレミアム パッケージだとレザー シート、14スピーカーJBLオーディオシステム、デジタルバックミラー、ヘッドアップ ディスプレイ、パワームーンルーフ、センターコンソールクーラーボックスが追加にて組み込まれることに。
やはり注目はランドクルーザー「ファーストエディション」
そして最上位に位置するのは「プレミアム装備とレトロな魅力を融合した」74,950 ドル(1,125万円)のランドクルーザー・ファースト エディション。
こちらには「ランドクルーザー1958」の丸目ヘッドライト、専用デザインの18インチホイールに「First Edition」ロゴ、ルーフラック、ロックレール、フロントスキッドプレートが与えられ、高価ではあるものの「価値の高い」選択肢となっています。
日本ではランドクルーザー250の「発売延期」も
なお、ランドクルーザー250についてはすでに欧州で発売され、今回米国での発売となったわけですが、製造を行っている日本ではいまだ発売されていない状態です。
日本での発売は3月中旬と言われていたものの、直近の話では「品質確認のため」4月中旬に延期されるというものもあり(最近の連続した不祥事も間接的に関係している可能性が高く、天下のランクルに何かあるとさすがにマズいのだと思われる)、よって日本に住むぼくらはもうちょっとお預けを食らうことになりそうですね。
聞いたところでは、ランクル250は(ランクル70とは異なって)生産台数が比較的多く、よって「(抽選ではなく)普通に購入できる」ことになりそうですが、ファースト・エディションについてはおそらく「狭き門」。
ただ、海外市場での人気が非常に高いことを考慮すると、「国内で販売するよりも(円安のため)利益を取れる可能性が高い」輸出に多めの台数を振り分ける可能性もあり、もしかすると国内への供給が絞られることになるのかもしれません(実際にどうなるのかはわからない)。
いずれにせよ、「注文できるようになれば」トヨタディーラーから連絡が来る手はずとなっており、追って情報をアップデートしたいと思います。
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参照:TOYOTA