
| トヨタ「セリカ」復活計画が進行中。その真相とは? |
デザインは完全未公開、SNS上のレンダリングは「すべて間違い」
トヨタが誇る名車「セリカ」がいよいよ復活する可能性が高まっており、まだスパイショット(テスト車両の写真)は確認されていないものの、「開発はかなり進んだ段階で、2027年にも市場投入される見込み」という報道がなされています。
これは米国カーメディア、モータートレンドが報じたもので、それによればアメリカ・トヨタの製品企画担当シニアVPであるクーパー・エリクソン氏が「(新型セリカの)開発が進行中で、実際に走行可能なプロトタイプも存在する」のこと。
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この数週間というもの、セリカに関する話題が沸騰中
ここしばらく、様々な方面からセリカに関する報道がなされていますが、上述の通り試作車も(路上で)目撃されておらず、新型セリカのデザインに関する公式画像は一切公開されていないまま。
しかし、ディーラー向けにはすでにプロトタイプやデザインスケッチの公開が行われており、クーパー・エリクソン氏によると、「SNSで出回っているレンダリング(予想CG)はすべて実際とは異なる」とのこと。※ただ、現段階ではデザイン案は複数あり、まだ決定に至っていないのかも
つまり、現在目にしている予想イラストは参考にならない可能性が高く、そして新型セリカは「予想の範疇を超える」デザインを持つのかもしれません。
エンジンはガソリン?ハイブリッド?EV化の可能性も
パワートレインについては、内燃機関(ガソリンエンジン)搭載の可能性も残されている一方、ハイブリッド化も検討されているといい、完全EVの可能性は低いと見られていて、実際のところ豊田章男会長も「ガソリンの匂いとエンジン音のするスポーツカーが好ましい」「まだGRブランドからEVを発売する段階に(市場環境、エレクトリック関連技術の見地から)ない」とも語っています。
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そしてもしハイブリッドモデルとして登場すれば、ホンダが復活を発表した「プレリュード」との直接対決も予想されますが、ホンダはプレリュードについて「サーキットを走るようなクルマではない」ともコメントしているため、モータースポーツブランド「GR」から発売されるであろうセリカとはやや性格が異なるのかもしれません。
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トヨタのスポーツカー戦略は多方面に展開中
現在トヨタ(ガズー・レーシング)は新型セリカだけではなく、他にも多くのスポーツモデルを準備中で、すでに発売済みのGR86、GRスープラ、GRヤリス、GRカローラ、それらのモデルチェンジや改良に加えて新型セリカ、MR2、LFR後継モデルも待機中。
このままではトヨタのスポーツカー部門が飽和状態になりそうですが、クルマ好きには嬉しい悲鳴でもあり、1980-1990年代を彷彿とさせる黄金時代の再来とも言える状況になりそうです。
トヨタが仕掛ける”スポーツカー復権の流れ”を考慮しても新型セリカは確実に注目すべき1台で、今後の発表を楽しみに待ちましょう。
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まとめ:新型セリカに注目すべき理由
- 現在は開発の最終段階だとされる
- デザインはディーラーには公開済み、正式発表待ち
- ハイブリッド化でホンダ・プレリュードと競合か
- 発売は2027年以降の可能性大
- トヨタは複数のスポーツモデルを同時開発中
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参照:MotorTrend