1998年に発売された伝説のイタリア製スクーター「イタルジェット・ドラッグスター」。
今回「新型」ドラッグスターが5月に製造開始され、日本ではMVアグスタが輸入販売を行う、とアナウンスされています。
ラインアップは「ドラッグスター125」と「ドラッグスター200」の2種が予定されている、とのこと。
気になる価格についてはまだ発表されていませんが、おそらく(125で)60万円台になるんじゃないかと見られているようですね(イタリアでの末端価格は63万円程度を予定)。
先代ドラッグスターはこんなバイク
なお、先代ドラッグスターはこんなデザイン。
独特のハブステアや片持ちサスアームが独特のルックスを実現しており、日本でも高い人気を得ていたように記憶しています(販売価格は38万円くらいだったんじゃないかと思う)。
スクーデリア・フェラーリのチームメンバーがサーキット内を移動するのに「フェラーリ仕様」を用意していたということも報じられていますが、とにかく「一度見たら忘れられない」デザインが特徴的。
新型ドラッグスターはこんなバイク
そしてこちらが新型ドラッグスター。
全体的な雰囲気はよく似ていますが、ディティールは大きく変化。
これまでの特徴であったトレリスフレームや片持ちフロントサスペンション(ISS=インディペンデント・サスペンション・システム)、ステアリングシステム、モノショックはそのままに、より近代的というか未来的なルックスへと変貌を遂げています。
ちなみにこのISS、「路面からの振動をハンドルに直接伝えない」というメリットがあり、乗り心地の向上にも一役買っているようですね。
現段階で発表されているのは「プロトタイプ」なので、市販バージョン、そして日本仕様の正式スペック発表にはもう少し時間を要しそうですが、とにかくこのルックスは「メカ好きにはたまらない」といった印象。
全長は1,870ミリ、全幅680ミリ、重量は108kgだとアナウンスされています。
先代よりもさらにトレリス構造が目立つようになり、各コンポーネントそのものが強度を担保する設計を持つようです。
なお、出力は125cc版で14.9馬力、200cc版で19.8馬力。
ブレーキは前後ともブレンボ製、タイヤはピレリ製(リアタイヤは140幅なのでけっこう太い)とのこと。
イタリアンスクーターの常として、シート位置はかなり高く見えますね(実際の数値は770ミリ)。
シート表皮はカーボンスキンのようなテクスチャを持っているようです。
ヘッドライトはプロジェクター式となり、ウインカーはバーエンドに装着されたプロテクター形状のパーツと一体化。
全体的に見て非常に高いデザイン性を持っているように思え、しかし気になるのは「CNCのように見えるパーツが、実際は樹脂製のチャチなカバーだったらイヤだなあ・・・」ということ。
ただ、60万円という価格を考慮するに、それらがCNCであるはずはなく、そして鋳造であってもアルミであるとは思えず、その大半が樹脂製のカバーである可能性は大きそう。※アルミ製のカバーだという報道も見られる
ぼくはこういった「荒々しい」デザインを持つバイクが大好きなので、実際に発売されたら一度見に行ってみようと思います。
VIA:GIZMODE, Italjet