| 最終的にどのような自転車になるのかは不明だが、ロータスだけに画期的なソリューションを用いることになりそうだ |
ロータスは自動車で得た知見を様々な事業に生かしている
さて、ロータスが2024年のオリンピックに向けてイギリスのチームが乗るという自転車の開発状況について情報を公開。
え?ロータスが自転車?と思うかもしれませんが、実はロータスは1992年のバルセロナオリンピック用として、クリス・ボードマンのためにカーボンモノコック製のトラックレーサー「タイプ108」を製作したことがあり、この競技用自転車とクリス・ボードマンはみごと金メダルを獲得しています(1994年、ロータスはタイプ108から得たノウハウをタイムトライアルレースに応用した110型という新しいバイクを開発し、ツール・ド・フランスのプロローグTTで優勝している)。
ロータスには「テクニカルサービス」なる事業がある
なお、ロータスは自動車以外にも様々な事業を展開しており、今回紹介されている「テクニカルサービス」なる事業部もそのひとつ。
これはロータスが自動車メーカーとしての数十年の間に得たあらゆる専門知識を顧客に提供するもので、現在イギリスのオリンピックチーム向けに自転車を開発しているのもこの事業部なのだそう。
ロータスによると「テクニカルサービスは、製品開発プロセス全体を通して提供できるものです。私たちは、グローバルな血統を持つ自動車開発で得たコア・プリンシプルを、より広い大衆輸送とパーソナル・モビリティの分野でのソリューション開発に活かしています」とのことで、ロータスならではの「軽量性」を追求した経験が生かされることになるのかも。
現在のところ、新しいイギリスチーム向けの自転車がどのようなものとなるのかは明かされていませんが、ロータスのチーフ・エアロダイナミシストであるリチャード・ヒル氏は「当時は、速く走るためのエアロダイナミクスバイクを開発することが目的でした。しかし、実際にはバイクとライダーという2つの要素があり、それが一体となって空中を移動する。それが現在行っているアプローチなのです」とコメントしており、バイクと人との一体感を追求したものとなるのは間違いなさそう(もしかするとウエアやヘルメットを手掛けるのかも)。
現在、自動車メーカーの多くが「モビリティの一環」として電動自転車や電動バイク、もしくは電動ではない(普通の)自転車に参入していますが、ロータスも今回の知見を活かし、Eバイクもしくは一般向けロードバイクといったジャンルにまでその展開を広げる可能性が出てくるのかもしれませんね。
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