| 加えて画期的な自動クラッチシステム、Eクラッチとその搭載車も公開 |
ホンダのバイクは新しい世代へと進化しつつある
さて、ホンダがイタリア・ミラノにて開催されるバイクのショーイベント、EICMAにて展示する車両の詳細を公開。
ここではCB1000ホーネット、CB500ホーネット、CBR600RR、NX500、CBR500R、CB650R、CBR650R、そして最新技術として「E-Clutch(Eクラッチ)」が発表されることになり、それらを見てみましょう。
ホンダCB1000 HORNET
まずはネイキッドのフラッグシップとして発表されたCB1000ホーネット。※いまひとつこのスタイリングは評判が良くないようだ
2017年に登場したCBR1000RRのエンジンをこのバイク専用にチューンして搭載し、車体構造には新開発のスチール製ツイン・スパー・フレーム、フロントフォークにはセパレートファンクション倒立サスペンションを採用し、リアにはユニットプロリンク・サスペンションを内蔵します。
なお、「ホーネット」の命名の由来は「車体を上から見た時に、スズメバチのような張り出しとくびれを持つ」ところから来ていますが、その「張り出し」を担当する燃料タンクは健在といったところですね。
スロットルは電子制御(スロットル・バイ・ワイヤー)、メーターには5インチTFTカラーディスプレイが採用されています。
ホンダCB500 HORNET
そしてこちらは弟分のCB500ホーネット。
スタイリングはCB1000ホーネットに近いものがあり、ただし「顔つき」は少し異なってヘッドライトは「縦二段」配置に。
排気量ダウンに伴い、サスペンションなど機能パーツが一部デチューンされています。
ホンダCBR600RR
欧州市場に6年ぶりに復帰するCBR600RRは”大幅に改良されたエンジン”を持つことが最大の特徴で、ツインスパー・アルミフレーム、倒立フォーク、ユニットプロリンク・リアショック、ウイングレットを装備するカウリング等によって高い運動性能を発揮します。※CB600RR
6軸慣性計測ユニット(IMU)の採用や電子制御ステアリングダンパーなど数々の電子制御が装備されたハイテクマシンでもありますね。
ホンダNX500
このNX500はクロスオーバーというポジションを持っており、ベースとなるのはCB500X。
ただし軽量化やフロントショックの設定変更、フューエル・インジェクションの再キャリブレーションによってハンドリングやフィーリングが格段に向上している、とのこと。
ホンダCBR500R
こちらはヘッドライトとテールランプが一新されたCBR500R(CBR1000RR-Rファイヤーブレードにインスパイアされている)。
カウルにはウイングレットが装着され、燃料噴射システムの再設定によって低回転域でのフレキシビリティが向上しています。
ホンダCB650R
こちらは「ネオスポーツ・カフェ」、CB650R。
これまでのネオスポーツ・カフェ・シリーズに採用していた「丸形」ヘッドライトが変更され、ティアドロップ形状を持つに至っていますが、後述の「Eクラッチ」装備が最大のトピックかも。
ホンダCBR650R
CBR650Rではカウルデザイン、ヘッドライトのデザインが変更され、テールも一新されることに。
このデザインを見るに、今後のホンダの(カウルつき)スポーツモデルについて、ヘッドライトがツライチに近い滑らかな形状へと移行してゆくのかもしれません(くわえて、シンプルなデザインに回帰しているように思う)。
ホンダは「Eクラッチ(E-Clutch)」も発表
そして今回ホンダは「バイク用マニュアル・トランスミッションを自動制御する」というE-Clutchを発表。
これはクラッチレバーの操作を行わずにペダルのみでギアのアップ/ダウンを選択でき、かつ停止や発進の際のクラッチ操作も不要だという画期的なシステムです。
当然ながらエンストやノッキングもなく、つまりはオートマチック・トランスミッションのように扱えるということになりますが、これまでのトランスミッションのように「クラッチレバーを用いた」操作も可能だと紹介されています。
すでに実用化されているデュアルクラッチと異なるのは「軽量コンパクト」ということで、既存のエンジンレイアウトを大きく変更せずとも車体に搭載でき、今後は「改良のタイミングに合わせ」既存モデルにも搭載されてゆくのかもしれませんね(自動車で言うロボットクラッチのようなシステムに近いようだ。ホンダはFUN系バイクへの搭載を進める意向を持っている)。
ホンダのニューモデルを紹介する動画はこちら
参照:HONDA