| なぜこの名作の続編が今までに製作されなかったのかは謎である |
おそらくはトム・クルーズの優先順位、そして「自動車映画はヒットしない」というジンクスのためであろう
さて、「痛快」という表現がありますが、この言葉がもっともふさわしいと考えている映画が「デイズ・オブ・サンダー」。
これは1990年に公開された映画で、監督はトニー・スコット(”エイリアン”のリドリー・スコットの弟である)、主演はトム・クルーズ、そして内容は簡単に言えば「トップガンのNASCAR(自動車レース)版」。
そしてこれはぼくの愛する映画のトップ10に入るのですが、印象に残るセリフが「なりたいものなんてわからないけど、なりたくないものだったら言える」というトム・クルーズのセリフです。
なんと「デイズ・オブ・サンダー」続編の制作が決定
そして今回報じられているのがこのデイズ・オブ・サンダーの続編制作の開始が具体的に進展したというニュース。
主演はもちろんトム・クルーズで、現在パラマウント・ピクチャーズとの話し合いを進めているとされますが、ここまで来るのにかかったのはなんと24年で、なぜこの作品の続編が作られなかったのかは全く不思議です。
ちなみにデイズ・オブ・サンダーは6000万ドルという(比較的低い)予算にて1億570万ドルを稼ぎ出しましたが、その評価はメディアによってバラバラで、クルマ系メディアやクルマ好きの評論家は「オーイェー!」、そしてそれ以外の文化的メディアは「あまりにストーリーが凡庸である(単なるサクセストーリーと言えばそれまでである)」。
それでも一部からは非常に高い支持を集めていたことは間違いなく、よってこれまでにも何度か続編製作の機会があったもののその都度話が流れ(TVシリーズとしてリブートされるという話もあったが、これはトム・クルーズが却下している)、しかし「トップガン マーヴェリック」の成功、(あまりヒットしないと言われた)自動車映画での異例の成功(フォードvsフェラーリ、そしてフェラーリ)がデイズ・オブ・サンダーの続編制作の話を進展させたのだと報じられています。
そしてこのデイズ・オブ・サンダーの続編は「トップガン」と「トップガン マーヴェリック」の成功をトレースしようと狙っているということになりますが、ここで注目すべきは「トップガン」「デイズ・オブ・サンダー」ともに”パラマウント配給、ドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーが制作し、トニー・スコットが監督した作品”ということ。
よってもともとデイズ・オブ・サンダーがトップガンの自動車版ということにも納得がゆき、しかし残念ながらトニー・スコットは死去しているので、もしかするとデイズ・オブ・サンダーはトップガン マーヴェリック同様、ジョセフ・コシンスキーの監督によって制作がなされるのかもしれません。※「ミッション:インポッシブル」の監督クリストファー・マッカリーも有力である
ただし最大の問題はトム・クルーズのスケジュールだとされ、「トップガン マーヴェリック」の続編(パラマウントとトム・クルーズはこれをトッププライオリティとしている)、「ミッション:インポッシブル」の次作、(ユニバーサルにて企画が進んでいる)ダグ・リーマン監督の宇宙を舞台にした映画(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)といった対策が控えており、デイズ・オブ・サンダーの優先順位がこれらの後だとされていること。
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参照:Hollywood Reporter