| シャオペンP7は性能や機能面においても現代最高レベルのEVだと言えるかもしれない |
中国のEVメーカーが本格的に輸出をはじめると非常に大きな脅威となりそうだ
さて、中国の電気自動車専門メーカー、Xpeng(小鵬汽車/シャオペン)の主力モデル、P7が2020年4月27日の発表から695日、つまり2年弱で10万台を達成した、とのこと。
参考までにテスラは2003年の創業ですが、そこから17年後の2020年に(4モデルで)50万台という販売を記録していて、このペースと比較すると「わずか2年、しかも1モデルで10万台」というのは驚異的なスピードだと言えそうです。
ちなみに同じ電気自動車のスタートアップ「リビアン」は発売直後こそ話題となったものの、その後生産が思うように進まず、イーロン・マスク氏が予言した「一番苦しいのは発売してから」という状況そのものへと陥ることに。
シャオペンはEV販売開始後も順調に販売と生産を伸ばし続ける
しかしながらシャオペンは最初のEV「G3」を発売した後、このP7を発売し、現在ではG3i、P5、G9という4車種構成。
そのうちP7が10万台を達成したということになりますが、このままのペースを維持できればテスラに追いつき、追い抜いてしまう可能性もありそうです。
シャオペンP7はこんなクルマ
そしてシャオペンはこの「P7の10万台販売記念」を祝ってP7 562E ブラックレーベル・エディションなる特別仕様車を発売。
これはホイールを含む外装をオールブラックで仕上げ、ナビゲーション・ガイド・パイロットとバレットパーキングアシストを備えた同社の誇る先進運転支援システム「XPILOT 3.0」を標準にて装備したもの。
なお、シャオペンのP7のエントリーモデルに搭載されるのは70.8kWhのバッテリーパック、そしてエレクトリックモーターはリアにひとつ、そして最高出力は263ps、最大トルクは390Nm、0−100km/h加速は4.5秒。
一回の満充電あたりの航続可能距離はNEDC(New European Driving Cycle)にて586kmという数字ですが、80.9kWhバッテリーを積むスーパーロングレンジモデルではなんと706km。
オプションの「デュアルモーター」を選ぶとフロントに161ps、リアに263psという構成を背景に、0−100km/h加速は4.3秒へと向上します。
ただしバッテリーは最大サイズの80.9kWhを搭載するものの、そのパワーの大きさからNEDCでの航続距離は562kmにとどまることになるようですね(エレクトリックカーの出力を向上させるのは難しくないが、ひきかえに大きくパワーを失ってしまう)。
このシャオペンP7の大きな特徴のひとつはわずか0.236という空気抵抗係数(Cd値)。
この数値は、フロントとリアに細いLEDライトバーとパノラミックサンルーフを備える”非常に洗練された”デザインによって達成されているといい、さらにバッテリーパックはわずか28分で30%の状態から80%まで充電でき、わずか10分の充電でも航続距離を75マイル(120km)ぶんだけ伸ばすことが可能。
そしてXPILOT 3.0システムは14台のカメラ、12台の超音波センサー、5台のミリ波レーダーで構成され、レベル2およびレベル3の準自律走行が可能だとされており、現段階において「もっとも優れる性能を持つEV」のひとつと言えるかもしれませんね。
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参照:xpeng