| 通常版宏光ミニEVに比較して大幅なグレードアップ、さらにライバルを引き離すことに注力か |
中国では宏光ミニEVのコピーも多数登場しているというが
さて、中国でもっとも売れているEVとして紹介されるやいなや日本でもその名が轟くこととなった「宏光ミニEV」。
中国乗用車協会のデータによると、宏光ミニEVは2021年に395,451台を納車し、2020年に比較して3倍近い数字を記録していますが、2位のBYD Qin、3位のテスラ モデル3に比較しても「圧倒的」に売れているもよう。
その人気の秘密は「50万円くらい」という価格の安さではありますが、むしろテスラ・モデル3が(その高額さにもかかわらず)3位につけていることのほうがぼく的には驚きです。
それはさておき、この宏光ミニEVについて新バリエーション「GAME BOY Edition」が投入されたとのことですが、この「ゲームボーイ」は任天堂のポータブルゲーム機と関係があるのか不明です(ロゴは似ているが、GAMEとBOYとを分けて表示したり、”GB”と表示しているところは任天堂とは異なる。もし中国で任天堂がGAME BOYの商標を取得していないのであれば、宏光ミニEVが勝手にこの商標を登録したとしても問題はない)。
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宏光ミニEV ゲームボーイ・エディションはこんなクルマ
そしてこの宏光ミニEV ゲームボーイ・エディションですが、ボディカラーは4色が用意され、「ハリケーンファントム」「ジャングルトラベラー」「スターローバー」「パーティースイートハート」の4つ。
それぞれボディカラーだけではなくグラフィックやホイールも異なっており、けっこうこだわった仕様を持っています。
通常版の宏光ミニEVとの差異については、LEDデイタイムランニングランプ付きのヘッドライト、それらをつなぐクラスター、ボディアンダー周りのエアロパーツ(ボディカラーにマッチしたアクセントがある)、ルーフレール(これにもボディカラーと合わせられたアクセント入り)、そしてルーフラックもしくはジェットパック。
さらには通常版宏光ミニEVからボディサイズも変更されているといい、全長は80mm伸びて2,997mmとなり、逆に高さは17mm低くなって1,604mm。
加えてベースモデルに採用される27馬力(20kW)のエレクトリックモーターに代わり、41馬力(30kW)のパワフルなエレクトリックモーターが新たに搭載されたこともトピックです。
中国現地メディアによると、宏光ミニEV ゲームボーイ・エディションには26.5kWhの容量のバッテリーが搭載され、CLTC基準で最大174マイル(280キロメートル)の航続距離を実現するとのことで、けっこうな実用性を持つということになりそうですね。
参考までに、ベースモデルの宏光ミニEVには4種類のバッテリーオプションがあり、それらの満充電あたり航続可能距離は75〜105マイル(120〜170km、標準仕様だと100km)となっているため、宏光ミニEV ゲームボーイ・エディションの「280キロ」はかなり大きな数字でもありますね。
なお、宏光ミニEV ゲームボーイエディションの価格についてはまだ公表されていないものの、通常版宏光ミニEVの価格は47万円くらい(今でも中国でもっとも安価なEVだとされる)、そしてフルオプションであっても65万円くらいだとされています。
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参照:InsideEVs Russia