| 中国の自動車メーカーはときに自由すぎる発想でクルマを作ることがあってなかなか楽しい |
おそらくは競争が厳しすぎ、そうでもしないと生き残れないのだろう
さて、中国の上海汽車と五菱、そしてGMとの合弁会社「SAIC-GM-Wuling(SGMW)」のさらに子会社であるBaojunがなにやらおもしろいクルマを発売しそうだとして話題に。
現在のところその詳細は不明ではあるものの、見たところフォード・ブロンコを縮小コピーしたようなクルマに見え、その他にもスズキ・ジムニーやトヨタFJクルーザー、ランドローバー・ディフェンダーを連想させるような雰囲気を持っています。
サイズはジムニーよりもコンパクト?
なお、この新型オフローダーは(地元メディアによると)ジムニーよりもコンパクトなんじゃないかと言われていて、デュアルモーターを搭載することで四輪を駆動し、総合出力は109馬力だと言われます。
搭載されるバッテリーは31.9kWh、そして一回の満充電あたり走行可能距離は300kmくらいになるのではと予想されており、「都市型EV」としてはまずまずの性能なのかもしれません(ただし、オフロード走行を楽しむために郊外へと足を伸ばすと帰って来れなくなりそうだ)。
今回公開されたティーザー画像を見ると、フロント全面はガラスもしくは樹脂製のパネルで覆われているようで、その奥には「=」型のデイタイムランニングランプが収められ、これはウインクするように明滅するもよう。
そしてヘッドライト自体はさらにその奥に格納されているように見え、これは「スプリットライト」に代わる新しい構造かもしれません(ヘッドライトをコンパクトに見せ、未来的な雰囲気を演出するため、各社とも趣向を凝らしている)。
なお、この「楕円」モチーフのデザインは車体のあちこちに反復され、ドアハンドルなど随所に用いられているようですね。
テールランプは立体的な発光ユニットを持っており、なかなかに楽しそうなデザインが与えられています。
ホイールデザインもけっこうユニーク。
Baojunの謎の新型社のティーザー動画はこちら
Baojunの実力は侮れない
なお、このBaojunはなかなかにおもしろい車を他に発売しており、たとえばこの「E300(ちょっと欲しくなる)」。
どう見ても市販車のようには見えないものの、すでに市場投入がなされており、このアップデート版の「E300 Kiwi」も発表済み。
こちらも完全なるEVで、上で紹介した新型車と同じバッテリーパック、しかしエレクトリックモーターは「1個」という構成です(航続可能距離は305km)。
価格は64,800元(約130万円)〜84,800元(約170万円)と安価に設定されていますが、中国に行ってこんなクルマが沢山走っていたらびっくりしてしまいそうですね。
Baojun E300のレビュー動画はこちら
参照:CarNewsChina, Wheelsboy, SGMW