| (スタッフたちの)アイアンマンがリパルサーを撃つようなポーズが気になって仕方ない |
おそらくはこのクルマのディティールが「分散して」今後の同社のクルマに反映されることとなるだろう
さて、中国のSAIC(上海汽車)とGM、そしてWuling(五菱)とのジョイント、SGMW(上汽GM五菱)が新しいコンセプトカー、「Light of ASEAN(东盟之光)」を発表。
その名は文字どおり「ASEANの光」を意味し、このASEAN(アセアン)とは東南アジア諸国連合の略で、インドネシア、ベトナム、ラオス、ブルネイ、タイ、ミャンマー、フィリピン、カンボジア、シンガポール、マレーシアの10カ国にて構成されています。
現段階では「未来を示唆するコンセプトカー」にとどまるが
このライト・オブ・アセアンは中国市場で好まれる仕様つまり「細長いLEDライトバー」「格納式ドアハンドルを持つツルっとした外観」「ガルウイング」を持っており、しかしフロントの「T字型」発光グラフィックは新世代のランチアを連想させる部分ですね。
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リアはマトリックスデザインを持つスルー型テールライトとCピラーから伸びる分割リアウィングを採用し、さらに興味深いのはリア中央が開閉可能となっており可動式のインテリジェントロボットを搭載していると説明されていること(X-ウイングにビルトインされたR2-D2のような感じなのかも)。
インテリアに関し、SGMWは「”ゼロ・グラビティ”デュアルモードコックピット」と呼んでおり(つまりそれくらい浮遊感のある座り心地なのだと思われる)リアにはソファースタイルのシート、フロントにはレッグレストが一体化した2つの斬新なデザインのシートが見られます。※インテリアは”2050年のクルマ”をイメージしているようだ
なお、SGMWは(このクルマが発表された)将来戦略プレゼンテーションにて「2030年までにASEAN諸国(10カ国)で自動車の生産、販売、サービス、ファイナンス、エネルギーシステム、電子制御、インテリジェント電動ドライブを含む新エネルギー自動車産業チェーンを構築する」という”1、2、3”ASEAN戦略も発表しています(この戦略は持続可能性を最優先に据え、この地域で新エネルギー車=NEVの産業チェーンを構築することに重点が置かれている)。
参考までに、SGMWはこれまで「五菱レッドラベルシリーズ、五菱シルバーラベルシリーズ、宝駿(Baojun)ブランド」を通じて104以上の国と地域に輸出するという実績を持ち、2024年8月時点での世界総輸出台数は107万台を超え、その輸出金額は66億1500万米ドルに相当。
そしてこのライト・オブ・アセアンは「このまま」発売されることはないにせよ、そのディティールはこれからのSGMWの新型車に”小分けして”反映されることになるのかもしれませんね。
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参照:上汽通用五菱工会