シャオミCEOが初のEV「SU7」の生産10万台を記念してSNSへ「テスラCEO風の」投稿。イーロン・マスク、スティーブ・ジョブズは中国の経営者に大人気

｜　カジュアルな服装、ジーンズ、ラフなジャケット、黒いタートルネックなど両名がビジネス界に与えた影響は大きい　｜

そして世界では「自己流」スタイルを追求するCEOも存在し、今後は中国からも新しい「ビジネスアイコン」が登場するのかも

さて、記録的な販売が報じられているシャオミのEV第一号「SU7」ですが、開発そして発表、生産、納車ともにスムーズに進んでいるように見え、そしてつい先日にははやくも「10万台の生産」を達成しています。※近日中に記念式典が執り行われるようだ

そして今回、そのシャオミCEO、雷軍（レイ・ジュン）氏が自身のXへと投稿したのが「工場のフロアにマットを敷いて寝ている」画像、そして「おはようございます！シャオミSU7が100,000台達成したというニュースで目を覚めました！発売から今日まで、わずか230日でこのマイルストーンに到達しました。EV業界の新参者として、これは本当に誇りに思うスピードです」というキャプション。

イーロン・マスク、そしてスティーブ・ジョブズは中国でも「カリスマ」である

これは言うまでもなく、テスラがモデル3の発売に苦慮しているとき、イーロン・マスクCEOが「家に帰らず工場に寝泊まりしていた」という言葉を視覚的に表現したもので、もしかすると「一見して順調に見える」シャオミSU7の開発や製造についても「本当はとんでもない苦労があった」ということを雷軍CEOが暗に表現しているのかもしれません。※イーロン・マスクCEOはテスラの工場を3年の間「主な居住地」と表現し、そこへ寝泊まりしていたことについても言及している

Good morning! Woke up to the news that 100,000 units of Xiaomi SU7 achieved!⚡️

From the launch to today, it took us only 230 days to hit this milestone. For a newcomer in the EV industry, that’s a speed we’re truly proud of. Can’t wait to celebrate the 100,000th in a bit! pic.twitter.com/92gmML2mdH

— Lei Jun (@leijun) November 13, 2024

さらに雷軍CEOはジーンズを主体としたラフなスタイルを好むことでも知られますが、これもまたイーロン・マスクCEO、そして元アップルCEO、スティーブ・ジョブズ氏の影響だと考えていいのかも。

参考までに、雷軍CEOのほかにもこの2名の影響を受けた経営者が（中国には）多数存在し、「黒いタートルネックとジーンズ」「壇上を歩き回るプレゼンスタイル」「”そうそう、最後にもう一つ”というサプライズ」が多数見られることからもそれを伺うことができ、そしてテスラとアップルに共通するのは「いかに中国の新興メーカーが多数台頭しようとも、その優位性をキープしており、常にベンチマークである」こと。

自動車業界においてはテスラ、スマートフォンだとアップル以外は（中国市場において）虫の息といったところですが、さらに両者に共通するのは「業界の先行者（パイオニア）」でもあり、そのジャンルの開拓者であるということです。

Congratulations to our Xiaomi EV team! The 100,000th Xiaomi SU7 has officially rolled off the production line. For our first model, reaching this milestone in just 230 days is an incredible achievement! pic.twitter.com/rU6HtMQNSA

— Lei Jun (@leijun) November 13, 2024

こういったところを見るに、いかに困難でもなにかに挑戦し道を開くことの重要性、そしてビッグマウスと捉えられようとも自身のヴィジョンを明確に示すこと、そして容易に認識が可能な”アイコン”となりうるスタイル確立の重要性を再認識させられますが、様々な業界において一部CEOは「スタイルの確立」について重要視している様子を伺うことができ、故セルジオ・マルキオンネ氏（元フェラーリCEO）は「丸首のダークカラーのセーター」がトレードマークで、現エヌビディアCEO、ジェンスン・フアンCEOの「革ジャン」もよく知られたところ。※一貫したスタイルは信念としても見るものに伝わる

現時点では中国の経営者も「イーロン・マスク」「スティーブ・ジョブズ」の影響から抜け出すことができていないように思えるものの（一方、日本のCEOがこれら両名から影響を受けることが少ないことも印象的である。保守的なのかもしれない）、もしかすると今後、中国からも「世界のビジネスリーダーとなり、アイコンとも言える外観的特徴（セルフプロデュース）を持つ経営者」が登場することになるのかもしれませんね。

A favorite saying of mine: Focus on doing your best, leave the rest to fate. It's guided me, and I hope it inspires you too. pic.twitter.com/Brk6ZBrKea

— Lei Jun (@leijun) November 14, 2024

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参照：Lei Jun（X）