| このオーナーにとっては、それだけの費用を投じるだけの理由があったのだと思われる |
さて、かの「走る化石」、ラーダ・ニーヴァを製造しているアフトヴァース。
1970年から1988年までラーダ2101なるクルマを製造しており、これはフィアット124を当時のソビエト連邦向けに改装したクルマだとされています(アフトヴァース自体が、1966年にフィアットとのジョイントベンチャーとして誕生している)。
その製造コストは徹底的に削られ、イギリスでは1974年の輸入開始以降、ずっと「英国市場ではもっとも安価なクルマ」であったようですね。
ブルガリアの内装チューナーがインテリアを豪華仕様に
ラーダ2101はとくにインテリアが「安っぽかった」と言われますが、今回ブルガリアのチューナーがラーダ2101誕生50周年を記念してその内外装をレストア。
とくにインテリアに関してはオリジナルのラーダ2101とは全く異なる豪華仕様へと改装されています。
今回のプロジェクト実施に際しては内装を完全にバラしているそうですが、分解した後には全面的に制振・防音を施すことに。
ちなみにセンターコンソールは新造され、エアコン吹出口はトヨタからの流用なのだそう。
室内のすべてのパーツには加工が施され、レザーそしてウッドが集中的に使用。
なお、このアームレストのフタのようなものは灰皿なのだと思われます。
ルーフライナー、グリップ、サンバイザーも張り替えられていますね。
センターコンソールにはこのクルマをカスタムしたショップやオーナーの名が入るプレートつき。
その仕様はまさに「高級車」
ドアインナーパネルにはブロックパターンのステッチが入り、下部には毛足の深いカーペットに加え、レトロなグリルを持つスピーカーそしてフラップ付きの小物入れ。
シートのベース部やダイヤルもレザーと同じブラウンに。
ブラウンレザーにはコントラストステッチやパイピングが用いられ、まさに高級車といった仕上がりですね。
リアシートにはクッション付き。
フロントシート背面にもバッグ付き。
メーターリングやステアリングホイール、シフトレバーやペダルといったパーツ群もすべて交換されているようです。
おそらくは相当な費用がかかっているものと思われ、ともすると車両価格の数倍といったお金を要したのかもしれませんが、このクルマのオーナーさんからすると「そこまでする価値のある、思い出の1台」なのでしょうね。
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参照: GB Design