| ケーニグセグCCRはその後のアゲーラの礎を作った重要なモデル |
ボディカラーは「ラバオレンジ」、ケーニグセグがデモカーとして使用
ケーニグセグが2004年に発売した「CCR」が競売に登場予定。
ケーニグセグは1993年に創業していますが、最初の市販車たるCC8Rは2002年に発売されており、その後に発売されたのがこの改良型のCCR(CCとはクーペ・コンペティションを表す)。
そしてこのCCRは2005年に(それまでの王者だったマクラーレンF1を抜いて)イタリアのナルド・サーキットにて時速387.8km/hを記録し、シェルビー・スーパーカーズ(SSC)アルティメットエアロTTの414.3km/hに抜かれるまでは世界最速を誇ったクルマです。
参考までに、ケーニグセグは当初スバルがF1用に設計したV12エンジンを使用するという計画を持っており、しかし生産台数や出力がケーニグセグの要望を満たさなかったためにその採用が流れたと言われていますね(そのため、当初はフォードからエンジンの供給を受けていた)。
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ケーニグセグCCRは14台しか生産されていない
この時代のケーニグセグはほぼ無名に近く、そして新車価格約5000万円という価格も相まってCCRの販売はわずか14台のみにとどまるものの、CC8Rからはメカニズム。そしてデザイン的にも大きな飛躍を遂げており、その後の「アゲーラ」の原型を作ったと考えていいかもしれません。
このCCRのシャシーナンバーは7011で、2006年5月にドイツで新車登録されるまでの数年間、ケーニグセグがショーカーとして使用していたもの。
ボディカラーは鮮やかなラバオレンジと命名された特別色で、ドイツ、フランス、ルクセンブルクのコレクションに展示された経験を持ち、走行距離はわずか2,347kmだと紹介されています。
なお、ケーニグセグの開催するミーティングにも度々その姿を見せており、ケーニグセグオーナーの間では非常に有名な個体なのかもしれません。
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車体構造はカーボン製モノコックにアルミ製のサブフレームを組み合わせており、搭載されるエンジンは4.7リッターV8”シングル”ターボ。
最高出力は806馬力、トランスミッションは6速シーケンシャル、駆動輪は後輪のみ。
なお、この後に発売されることになるモデルと比較すると、かなりなめらかな表面を持っており、むしろそれらの祖先に当たるCCRのほうが未来的にも見えますね。
ルーフはデタッチャブル式、ドアはもちろん「いったん外に出てから上方に跳ね上げられる」ラプタードア。
予想落札価格は最高で1億円を越えるものと見られ、つまりは新車時の倍の値打ちを持つと評価されているということになるかと思います。
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