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インド系富豪が設立した振興メーカーから「ナラン・ハイパークーペ」登場。ベースはBMW M8、しかし出力は1,048馬力にまで高められ「ニュル最速を目指す」

インド系富豪が設立した振興メーカーから「ナラン・ハイパークーペ」登場。ベースはBMW M8、しかし出力は1,048馬力にまで高められ「ニュル最速を目指す」

Image:Naran Automotive

| このナラン・ハイパークーペはなかなかにスタイリッシュなクルマでもある |

ベースとなるBMW M8の面影がほとんどなくなっているのは注目に値する

インド系ジンバブエ人の起業家アミール・ナラン氏が設立した「ナラン・オートモーティブ」より”ナラン ハイパークーペ”なるクルマが登場。

このナラン・ハイパークーペはBMW M8をベースにしており、その出力は625馬力から大きく引き上げられて1,048馬力にも達します。

そして出力以外にも特筆すべき点があり、それはこのクルマが「4人乗り」ということ。

現在4人乗りのスーパーカーはいくつか存在すれど、1,000馬力を超える4人乗り2ドアの”ハイパーカー”はケーニグセグ・ジェメラ程度しか存在せず、よってかなり希少な存在ということになりそうですね。

ナラン・ハイパーカーはこんなクルマ

ナラン・ハイパーカーは39台のみの限定生産、その価格は200万ポンド(現在の為替レートで約3億8000万円)。

ちなみに最初に計画が発表されたのは2020年であり、そのときとデザインが大きく変わらず、かつ出力についても計画値を達成しており、多くの新興ハイパーカーメーカーが計画倒れとなる中、数少ない「公約を守り実際に発売までこぎつけた例」ということに。

なお、同社はこのナラン・ハイパークーペを「ニュルブルクリンクで世界最速の4人乗りハイパーカーにする」という目標を掲げていますが、このセグメントは競合が比較的少ないため(2ドアに絞るとほぼ競合がいない)その記録達成はさほど難しくはないかもしれません。

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現時点はナラン・ハイパークーペについてアナウンスされていることは多くなく、BMW製の4.4リッターV8エンジンを維持しつつもターボチャージャーが大型化されていること、(M8同様に)駆動システムには4WDを採用すること、ブレーキシステムにはGT3クラスのレーシングカーと同等のものが装着されていることなどが判明しています。

なお、39人のオーナーは「ダウンフォースを高めるためにモータースポーツで使用される調整可能なシステムに基づいた、レーシングカーにインスパイアされたエアロパッケージ」を選択することで”よりハードコアなセットアップ”を選択することもできるそうですが、標準仕様、そしてこのハードコア仕様ともにアポロ・インテンサ・エモツィオーネ、デ・トマソP72をデザインしたジョウイン・ウォンの手によってスタイリングがなされており、排他性のあるデザインを楽しむことができるのは間違いないものと考えて良さそうですね。

参考までに、このナラン・ハイパーカーは「高度なパーソナリゼーション」にも対応しており、ナラン オートモーティブにてCEOを務めるアミール・ナラン氏は以下のように語ります。

「当社のクルマは、比類のない仕立てと直感的なパフォーマンスでオーナーを満足させることを目標としており、美しさ、贅沢さ、運転体験の面で、クルマに常に求められ、夢見られてきたものをすべて提供します。これまでにないカスタマイズ オプションにより、お客様は自分のクルマに独自の名前を付けることもできます。また、このハイパーカーには4つの座席があるため、オーナーは自分のビジョンを他の人と共有することもできます。」

    逆にわかっていないのは0−100km/h加速、そして最高速、車体重量(カーボンファイバー製ボディ等によって軽量化がなされると思われるが、ベースとなるBMW M8の重量は1,860kgもある)といったところ。

    ちなみに実車は(英国のブレナム宮殿で)8月28日から開催されるサロン・プリヴェにて展示されるといい、その際の車両は今回公式フォトにて公開されている「ルビーにアーモンド ゴールド」という組み合わせを持ち、インテリアだとルビーレザーとサテンルビーペイント、アーモンドゴールドのステッチが用いられ、さらにはビレットアルミニウムが用いられているのだそう。

    参考までに、限定販売台数の39台についてはまだ消化されておらず、30万ポンド(約5700万円)の予約金を支払うことでビルドスロットを確保できる、とのこと。

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    参照:Naran Automotive

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