| リマック・ネヴェーラにはまだまだ驚きのデバイスが多数潜んでいそうだ |
リマックは単にパワーだけでそのパフォーマンスを実現しているわけではない
さて、2016年にF1ワールドチャンピオンを獲得し、巨額とともにチーム残留をオファーされたニコ・ロズベルグ。
ただし「カネだけが人生ではない」と言い放ってあっさりと引退したという、F1史上最も去り際が美しかったドライバーの一人だとも認識しています。
そんなニコ・ロズベルグですが、メルセデスAMG Oneほか数々のハイパーカーを注文しており、そして今回は自身のリマック・ネヴェーラの納車を受けるためにリマック本社へ。
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リマック・ネヴェーラはこんなクルマ
そこでこのリマック・ネヴェーラについてですが、これは限定150台のみが生産され、その価格約3億円からというハイパーカー。
最も大きな特徴は「ピュアエレクトリック」ということで、120kWhのバッテリーパックに加えて4つのエレクトリックモーター(それぞれ各輪を駆動)を装着し、最高出力は1,887PS / 2,360Nmというモンスター。
加えて0−100km/h加速は「販売されているモデルとしては」最速の1.85秒、ゼロヨン8.5秒という文字通り世界最速のクルマでもあります。
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早速リマック・ネヴェーラをドライブ
今回ニコ・ロズベルグはネヴェーラの納車を受けるためにリマック本社を訪問していて、ここでさっそく自身のネヴェーラを試すことに。
車両の説明を行うのは若くしてブガッティを傘下に収めたネイト・リマック氏。
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その後はリマック本社を出て・・・。
実際に公道をドライブ。
ここではリマック得意の加速性能に加え、峠道でのハンドリング性能を試すことになりますが、リマック・ネヴェーラはピュアエレクトリックカーなので車体が2,150kgと非常に重く、しかし軽快にコーナーを駆け抜ける模様。
これはもちろん4輪トルクベクタリングによる恩恵ということになり、ニコ・ロズベルグいわく「どんなに攻めても一切タイヤが鳴かない」。
ある意味衝撃的な事実でもあるものの、ぼくの経験上だとアウディ「クワトロ」がこれに近く、やはり4WDというのは相当なパフォーマンスを提供するということになりそうです(いずれかの車輪が滑る直前に、別の車輪へのトルクを増強することで、滑りそうになった車輪のトルクを回復できる)。
そのほか、ニコ・ロズベルグはこれまで報道されていないネヴェーラのブレーキ性能についても触れており、動画によれば「トラック(サーキット)モードに入れると、ネヴェーラに搭載されるシステムが回生ブレーキと機械式ブレーキの温度を継続的に監視しており、バッテリーが熱くなりすぎていることを検知した際、回生を減らし、物理ブレーキによる制動力を強化する」ほか、逆に「ブレーキディスクとキャリパーの温度が高くなりすぎると、回生ブレーキをより多く使用するようにな」とのこと。
つまりはガソリンオンリーのハイパーカーにはできない、しかしエレクトリック化によって可能となった芸当を行うということになり、こういった機能以外にも様々な仕掛けがありそうですが、納車が進むにつれ、様々な「ネヴェーラならではの」デバイスが明らかになるのかもしれません(おそらくはあまりに多くの機能があり、紹介しきれないのだと思う。こういった細かい制御こそがリマックの真骨頂なのかも)。
ニコ・ロズベルグが自身のリマック・ネヴェーラをレビューする動画はこちら
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参照:Nico Rosberg