| 予定外の施設で生産を行うということは「想定を遥かに超える」受注があるものと考えられる |
ボルボは今後の「EVシフト」計画実現のためにもEVを少しでも多く販売したいはずだ
さて、現在ぼくが購入を検討しているクルマのひとつ、ボルボEX30。
ぼくが魅力を感じているのはその扱いやすいサイズ、実用的な航続距離、納得性の高い価格、そして内外装におけるシンプルでミニマル、しかし先進的なスカンジナビアンデザイン。
そして同じようにボルボEX30に対して強い魅力を感じる人は少なくはないと見え、今回ボルボが「強い需要に応えるため、欧州でも生産を行う」と発表することに。
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ボルボはすでに中国にてEX30の生産を開始
なお、ボルボは現在中国の吉利汽車(Geely)傘下にあり、そして吉利汽車の意向に従い中国における車両生産へとシフトしていて、実際にこのEX30についてもすでに中国工場での生産を開始しています。
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しかしながら中国の工場ではすでに生産キャパシティの上限に達しつつあるのか、まだキャパシティに余裕があるもののEX30の受注が予想より遥かに多いのか、しかしおそらくは両方の理由にてボルボは「欧州(ベルギーのケント工場)でも生産を行う」と発表することとなっているわけですね。
もちろん欧州で生産を行うと中国製よりはコストが高くなるものの、「需要を満たすだけの台数を生産できず、そのぶん販売機会をロスしてしまう」よりはずっといいのだと(ボルボが)考えているものと思われ、実際にボルボは「EX30には絶対の自信があり、すぐにベストセラーになる」と述べ、ボルボ・カーズのジム・ローワン最高経営責任者(CEO)氏は以下の通りにコメントしています。
「我々の野望は、EX30を魅力的な価格帯で世界中に販売し、より多くの人々がボルボの電気自動車に乗り換えるのを容易にすると同時に、会社の利益にも貢献することです。ゲントでの生産を追加することは、私たちのエキサイティングな小型電気SUVに対する強い需要を世界中で取り込むことを目指す私たちにとって、論理的な動きだと言えるでしょう」。
おそらく日本に入ってくるのは今後も「中国製のEX30」?
ボルボはすでに中国での生産を開始しており、ここで生産された最初の車両は今年後半に順次納車されると言われます。
ボルボはEX30を「2025年までに世界販売台数の50%をBEVとし、2030年までにはバッテリー電気自動車のみを販売するブランドとなる」という計画の要に据えていますが、その意味においても「大量に販売できるであろう」EX30の販売チャンスを逃したくなかったのかもしれません。
もちろん、当初予定のなかった欧州にて生産するということは、そのぶんの工作・製造機械を揃えたり、サプライチェーンを整えたり、人を雇ったりする必要があるため「かなりのコストがかかる」ものの、それでもEX30の生産拠点を追加するということを鑑みるに「EX30にはとんでもない数の受注が集まっているであろう」ことも予想できますね。
ただ、欧州での生産が開始されたといえど、輸送上の問題を考慮するに、日本に入ってくるEX30は(中国工場での生産キャパシティが上限に達しない限り)中国製だと考えてよいかと思います。※そして日本でもEX30に注文が集中すること、納車が遅れる可能性があることが予想されるが、少しでも早く注文し、少しでも早く納車を受けておけば、早期売却時にも(価格的に)有利になるものと思われる
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