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ランボルギーニ・ウラカンのフロントリフターはどのくらい上がる?画像で検証

2015/05/21

| ランボルギーニ・ウラカンの車高はボタン一つで上げることができる |

ランボルギーニ・ウラカンには「フロントリフター」が装備されます。
これは室内からスイッチひとつで車高を上げ下げできるもので(フロントのみ)、ガヤルド時代から装備されており、非常に便利なアイテムでもありますね。
その幅は4.5センチとされますが、画像で「どれくらい上がるのか」を見て見ましょう。

ランボルギーニ・ウラカンはボタン一つでけっこう車高が変わる

まずは上がった状態。
かなり前が上がり便利ですが、気をつけないといけないのは、前が上がると「後ろも下がる」ということ。
なので、前を上げたままバックさせると、タイヤ止めなどにディフューザーが干渉する場合もあります。

m1-2

これは通常の状態。

関連投稿:意外と高い。ランボルギーニ・ウラカンの最低地上高について

ランボルギーニ・ウラカンはパっと見ると「かなり低い」印象を受けます。
実際に相当に前高は低くなっていますが、最低地上高はどうか?と考えました。
そこで車体の下にダンボールの切れ端を突っ込み、高さを測ってみると12.5cmあります。

ガヤルドは最低地上高が意外と高く、12.5cm(ぼくの所有していた個体での実測)。
911カレラ(997)が逆に低く、9.5cmでした。
ミニクーパーS(R56)は14.5センチ。

それぞれ見た目と実測はあまり一致しませんが、たとえば997カレラだとサイドシルが車体中央に絞り込まれるような形状です。
これだと最低地上高よりも実際の高さが視覚的に「高く」見えるわけです。

ガヤルドの場合はサイドシル(サイドステップ)が車体に覆いかぶさるようにストンと下に落ちており、この場合は視覚的に最低地上高よりも見た目が「低く」見えます。

ランボルギーニ・ガヤルド

たとえば下記の図はA、Bとも最低地上高は同じですが、サイドシルの形状が異なります。
単なる視覚的な効果によってBのほうが低く見えるのですが、スーパーカーは一般にこういったデザインを行うことが多いですね(低く見せることのほか、エアロダイナミクス的な理由もあると思う)。

とくにマクラーレン650Sはサイドステップ(フロントのタイヤハウス後ろ)が横に出っ張っており、さらに「低く」見えると思います。

ポルシェにおいては長らくデザインの優先順位がさほど高くありませんでしたが、991/981世代よりそれが大きく変わることになり、サイドステップを別パーツとすることで、よりBの形状に近づけ、それによって視覚的な低さを演出しています。
これはとくに981ボクスター/ケイマンに顕著な傾向ですね。

ランボルギーニ・ウラカンEVO RWD

それまでは(モノコックの)サイドシルがそのままボディの外側となっていたものが、現在ではサイドシルの外側にサイドステップが取り付けられているということになりますが、これによるデメリットとしてはコストが増加すること、ロールセンターが最適化出来ないこと(イアン・カラムはこれを重視しているので、イアン・カラムのデザインする車はここが内側~車体裏側に向かって強く絞られている)。
逆にメリットは格好良いこと、ここをぶつけてもパーツ交換で修理ができること、形状によってはエアロダイナミクスが向上すること。
なお、最近はサイドステップ中央を絞込み、そのあとでリアに向かって膨らんでゆく形状(リアタイヤ周辺を大きく力強く見せることが出来る)も多いですね。

ちょっと前置きが長くなってしまったのですが、ウラカンの最低地上高の実測値は12cm。
見た目よりはずいぶん高い印象ですが、やはり北米で販売することを考えると、どうしても高く設定せざるを得ないのでしょうね。

なお、ポルシェのデザインはフロントが高く見え(フロントバンパーの下が上がっているようにみえる)、実際の最低地上高は低い、というイメージ。
ランボルギーニはフロントが低く、実際の最低地上高は高い、というイメージです。
ランボルギーニの場合、フロントリフターがあるので、こういったデザインを実現できるのでしょうね。

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