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ミニは英国のEU離脱と資金節約のため「現行モデルを延命」することに決定。現行ミニはあと数年生きながらえることに

2020/02/10

| さらに「エレクトリックかそうでないか」方向性を決めかねていると思われる |

さて、イギリスのEU離脱に伴い、自動車会社にも様々な影響が。
英国の自動車メーカーだとミニ、ロールスロイス、ロータス、ジャガー/ランドローバー、モーガン、TVR等がありますが、今回はミニが英国のEU離脱の影響のため「次世代モデルの発表が遅れることになる」との報道。
これはReutersが報じたもので、BMWのスポークスパーソン、マクシミリアン・ショーベール氏の言として「現行ミニのライフスパンは、ブリグジットとコストの問題により、延長されることになった」という内容を紹介しています。

現行ミニは登場からすでに7年

なお、現行ミニ(F54/F55/F56/F57/F60)は「第三世代」にあたり、はずは3ドアハッチバックから登場。
すでに7年を経過したことになり、第一世代(2001-2006)、第2世代(2006-2013)のライフサイクルを考慮しても、「もうフルモデルチェンジするのが妥当」な時期。

実際のところ次世代ミニについては様々なウワサが聞こえてきていますが、現段階において次期ミニは「ガソリンなのかハイブリッドなのかEVなのか」まだ決めることができていないようにも思います。

これまでの話だと、中国の長城汽車との合弁にて「中国生産のEVになる」という説が有力ではあったものの、おそらくは発表したばかりの「ミニクーパーS E(電気自動車)」の反響がイマイチのようで、計画を見直さざるを得ないと考えているのかもしれません。

そこへきて英国の欧州離脱という事情が重なり、次期ミニについては「様子を見たほうがいい」ということになったのかも。

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ロイターによれば、今回ミニを延命させることで、2022年までに120億ユーロもの資金を節約できるとしていますが、新型プラットフォームを開発するとそのコストは(プラットフォームだけで)約10億ユーロにも登るとされ、そしてこれは(開発されるとなると)およそ6年でモトを取る計算で進められるだろう、とのこと。
そう考えると現行ミニのプラットフォームも6年で償却する予定だったのかもしれず、そしてもう償却してしまったのだとすれば、ここから先は「利益倍増」ということなのかもしれません。

ちなみに現在のミニに使用されているプラットフォームはBMWのFFモデルと同じUKL(X2やX2と同じ)ですが、これは製造コストが割高だとされ、新しくコストの安い「FAAR」なるミニ専用プラットフォームを開発する予定だとされていましたが、今回開発が「見送られた」のはこのFAARを指しているのでしょうね。

ミニの今後はまさに不透明

そして上述のとおりミニの今後はどうなるか明らかではなく、3ドアハッチバックとコンバーチブルは廃止され、フルエレクトリックになるという話も。

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一方で北米市場を重視し、北米の「SUVブーム」に乗っかるという話も。

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その反対に、「現行より小さくなる」という噂もあって、ミニの中でも様々な意見が飛び交っているのかもしれませんね。

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