
| 非常に反響の高いコンテンツだけあって「シリーズ化」されるかも |
今回はシンガーのロブ・ディッキンソンが初参加
ハイパーカーの世界でしのぎを削るメイト・リマック(リマック)、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ(ケーニグセグ)、そしてポルシェ911レストモッドの旗手ロブ・ディッキンソン(シンガー)。
今回この3人のボスが「トップギア」のテストトラックに集結し、お互いのマシンを交換して試乗するという豪華企画が実現しています。
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「ケーニグセグ」「リマック」「ヘネシー」。ハイパーカーメーカーのCEOお互いの作ったクルマを乗り比べる。「もっと常識外れでもいい」「まるでハイパーゴーカート」【動画】
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トップギアが実現させた「夢の試乗会」
リマックとケーニグセグは長年、最高速や加速記録を巡って競い合うライバルでありながら、互いを深くリスペクトしていることでも知られており、そこに加わったのがクラシックな911を芸術的に再構築する”シンガー・ヴィークル・デザイン”創業者のロブ・ディッキンソン。
シンガーが送り出すクルマはハイパーカーではないものの、その完成度は世界中のコレクターを魅了し、価格もハイパーカーレベルに達していることからも、ここに加わるには正当な資格を保有していると考えていいのかもしれません(さらにはウィリアムズとの共同開発によるエンジンを搭載したり、ポルシェからエンジンの供給を受けるなど、その活動領域はもはやレストモッダーの域から大きく突出している)。
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ケーニグセグ vs リマック。ハイパーカー最速バトルを繰り広げてきたライバルの舞台裏とその未来について考える
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ケーニグセグCC850:究極のトランスミッション体験
今回ケーニグセグが持ち込んだのは最新ハイパーカーCC850で、最大の特徴はゲート付き6速マニュアルと9速ATを兼ね備えた独自のギアボックス。
メイト・リマックは真っ先にそのハンドルを握り、昔ながらのマニュアルの感触を堪能しつつこのCC850を限界までプッシュ。
ロブ・ディッキンソンもCC850のドライブを楽しみ、その革新性に驚きを隠し切れない様子が伝わってきます。
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ケーニグセグが最新ハイパーカー「CC850」の生産を開始。1台の製造には2週間を要し、2027年後半までをかけ予定台数の70台を作りきることに
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ブガッティ・ミストラルとシンガーDLS
その後、メイト・リマックとクリスチャン・フォン・ケーニグセグは限定生産のブガッティ・ミストラルを試乗。
そしてシンガーの代表作であるDLS(Dynamics and Lightweighting Study)にも乗り込むこととなり、このDLSはハイパーカーではないものの、911を極限まで研ぎ澄ませた存在であり、ドライビングプレジャーは並のスーパーカーを凌駕する一台。
実際のところメイト・リマックはトランスミッションを絶賛し、すでに自身のためにシンガーをオーダーしたことまでを明かしています。
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ブガッティ・ミストラルの試乗レポートが登場、世界最速のオープントップは「まるでマツダ・ロードスターのように軽快で楽しい」【動画】
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リマック・ネヴェーラR:圧倒的な加速性能
試乗会の最後には、メイト・リマックが新型ネヴェーラRを披露。
CC850やDLSのような「感情的な魅力」は薄いものの、直線加速性能では他を寄せ付けない次元の速さを見せつけ、その矜持を保つことに成功しています。
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【世界最速EV再び】ケーニグセグやブガッティもなんのその、リマック「ネヴェーラR」、0-400-0km/h加速で25.79秒の新記録、さらにはEV最速記録を樹立【動画】
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まとめ:もし乗れるならどれを選ぶ?
- ケーニグセグCC850:革新的なギアボックスと伝統的な走り
- シンガーDLS:911を芸術的に再解釈した究極のドライバーズカー
- ブガッティ・ミストラル:稀少性とラグジュアリーを兼ね備えるオープントップハイパーカー
- リマック・ネヴェーラR:世界最速クラスのEV
これらのうち、「どのクルマのステアリングホイールを握りたいか」という問いに答えることは困難ではありますが、ぼくがもしこの中の1台を選べるとしたら、それはシンガーDLSになるかと考えています。
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【限定100台】シンガーの最新ポルシェレストモッドは“1980年代のワイドボディ911”へのラブレター。エンジンはコスワース、足回りはなんとレッドブル製
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リマック、ケーニグセグ、シンガー。それぞれの創業者がお互いのクルマを乗り比べる動画はこちら
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参照:Top Gear