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【試乗:アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ】ニュル最速サルーンはダテじゃない、純度100%のスポーツカー

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待望のアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオに試乗

アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオとは

アルファロメオにとって久々の「FR」がベースとなるモデルで、特に「クアドリフォリオ」グレードはフェラーリ由来のV6ツインターボエンジン(ボア×ストロークがカリフォルニアTと同じ。そこからちょうど2気筒削ったのがジュリアQ4のエンジン)、アクティブエアロ、ニュルブルクリンクにおいてポルシェ・パナメーラ・ターボ(しかも新型)のラップタイムを破り”ニュル最速セダン”の座を手に入れたことから話題となったニューモデル。※実際にはエンジンの設計や製造はアルファロメオ

もともとジュリアはFFとして企画されていながらセルジオ・マルキオンネ氏の鶴の一声で「FR」化され、そのために開発時間が足りないなどの問題があったものの、十分なインパクトを放つに十分な車だと思います(実際に乗ってみると、一部で言われるような信頼性の問題は全く感じられず、すでに解決済みと思われる)。

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ぼくは元来セダンにはあまり興味を示しませんが、しかし「これまでで一番興味をもった」セダンでもあり、今まで「これほどまでに待ち望んだセダンがあっただろうか」というのがアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ。
そしてやはり「フェラーリとの近似性(上述のエンジンや、488GTB同様のアクティブエアロ)」というところが最大の魅力とだ感じています。

なお、アルファロメオ・ジュリアのグレード構成は下記の通り。

・ジュリア/GIULIA(受注生産):4,460,000円
・ジュリア・スーパー/GIULIA SUPER:5,430,000円
・ジュリア・ヴェローチェ/GIULIA VELOCE:5,970,000円
・ジュリア・クアドリフォリオ/GIULIA QUADRIFOGLIO:11,320,000円

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それぞれの、「クアドリフォリオ以外のグレード」は2リッターエンジンを持ち、その中でもヴェローチェのみが280馬力へとチューン、他は200馬力。
駆動方式はヴェローチェのみが4WD、他は全てFRとなっています。
エンジン出力はクアドリフォリオが他モデルの倍程度(510馬力)、価格も倍ほどとなっていますが、その価格差はエンジンのほかアダプティブシャシー(統合シャシーコントロール、アクティブダンパー)、カーボン製エアロパーツ、アクティブエアロ、アルミ製ボンネット、ブレンボ製ブレーキキャリパーなど需実した装備でお釣りが来るほど。

なお、ほかグレードにおいてもクアドリフォリオに採用される「カーボン製プロペラシャフト」やレザーシート、ハーマンカードン製オーディなどはそのまま採用され、サスペンション形式も同じもの、容量ダウンされるものの対抗ピストンを持つブレーキキャリパーなど快適性や走りに関する基本性能は「手を抜くことなく」与えられています。

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今回試乗するのはこの中のトップレンジである「ジュリア・クアドリフォリオ」ですが、まずはスペックを見てみましょう。

アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ
全長:4635ミリ
全幅:1865ミリ
全高:1435ミリ
重量:1710キロ
駆動方式:2WD(後輪駆動)
エンジン:3リッターV6ツインターボ/510馬力
トランスミッション:8速AT
サスペンション:F/ダブルウイッシュボーン、R/マルチリンク
最小回転半径:5.7メートル

アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオの外観はどうだ

外観はやはり「アグレッシブ」の一言。
出力向上に伴い増加する熱を冷却するためのダクトがそこかしこに設けられ、これがジュリア・クアドリフォリオの雰囲気を独特なものに。
加えてカーボンパーツがスポーツカーを超えて「スーパーカー的な」雰囲気すら演出しています。

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/37651124212/in/album-72157687855960124/

フロントフードやフロントフェンダーにもダクトは見られ、そのほかにも大きく張り出したサイドステップとカーボン製のエクステンション、クアドリフォリオエンブレム、ガンメタリックのホイール、カーボン製リアスポイラーなどレーシーな装備が盛りだくさん。

エアロダイナミクスにも相当にこだわっており、アクティブフロントスプリッターはもちろんですが、リアバンパーー後端とリアコンビランプに空気の剥離を促進させるため段差を設けられるなど相当に手の込んだ外装を持っています(これは全グレード共通)。

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なおボディパネルはアウディのように強いエッジ/プレスラインを持っておらず、しかしジュリアは抑揚の効いたデザインを持っているため、「より陰影がつきやすい」メタリックペイント、もしくはレッドのような鮮やかなボディカラーを選んだほうがそのキャラクターをより主張できるようにも思います。
加えてクアドリフォリオはカーボンパーツも多く、それを目立たせるには「あまり濃い色ではない」ボディカラーの方が良いかもしれません。※ほか画像はFlickr内の「ALFA ROMEO」に保存しています

アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオの内装をチェック

インテリアにおいてもやはり同様にレーシーな装備が追加され、ほかモデルではブラックとなるエンジンスターターボタンがレッドになり、ダッシュボードやドアパネルのトリムがカーボン製に。
シートは専用スポーツシートが与えられ、これはレザーとアルカンタラのコンビ仕上げ。※画像は「ヴェローチェ」の内装

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そのほか、メーターやインフォテイメントシステムについては「スーパー」「ヴェローチェ」と同じ(もしくは大差ない)ようですが、ステアリングホイールのステッチがレッドになるなど、細部に差別化が設けられています。

シートに使用されるレザーは比較的厚めでクッションの張りも強く、これはイタリア家具にも見られる傾向。
ドイツ製の車に比べるとずっとレザーの品質が高く、イタリア車ならではの高級感やセクシーさを感じる部分ですね。
インテリアにおいて、イタリア車は全体的な造形や雰囲気でその妖艶さを出しているという印象ですが、ドイツ車の場合はスイッチやエアコン吹き出し口など「パーツ単位の」造形で先進性や高級感を表現する傾向にあるようで、この辺りの差異は面白いと思います。

ステアリングホイールに使用されるレザーのタッチもよく、スムーズでありながらも手に吸い付くような印象があり、ここもドイツ車とは異なる部分(ドイツ車のステアリングホイールに使用されるレザーはスムースだが吸い付くような感覚はない)。

さあアルファロメオ・ジュリアで走ってみよう

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/37012599193/in/album-72157687855960124/

やはりジュリア・クアドリフォリオの真骨頂はその走りにあり、ということで早速走ってみることに。
スターターボタンを押しすと勇ましいサウンドとともにエンジンが始動し、さらにメーターの指針が一旦端まで振り切れる演出も。
シフトレバーをDに入れてパーキングブレーキを解除してブレーキペダルをリリース。
ここでまず気づくのは「クリープの強さ(予想外にぐっと出るので狭い駐車場では要注意)」ですが、これはさすが「510馬力を発生する強力なエンジン」と言ったところかもしれません。

少し走っただけでもわかるのは「とにかく軽い」と感じること。
やはり強力なエンジンパワーが影響していると思われますが、トランスミッションが「8速」なので各ギアがクロスしているものと思われ、切れ目のない加速を感じさせるのだと思います。

ドライムモードシステム”DNA”はDynamic/Natural/Advanced Efficiencyの三つに加え、クアドリフォリオでは「RACE」が備わることが特徴。
アクセルレスポンスやシフトプログラムに加えて排気音、サスペンションまでも統合して車のキャラクターを変化させるものですが、これはすでにジャーマンスリーの車だけではなく国産車においても採用が進んでいますね(シビック・タイプRにも備わる)。

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"Natural"モードだと快適そのもので乗り心地が良く、ノイズ、バイブレーションが抑えられた「サルーン的」な乗り味。
ただしこのモードでもステアリング応答性における正確さは特筆すべきレベルにあり、それはたった一つ交差点を曲がるだけでもわかるくらい。
車線変更ですら「気持ちいい」と感じさせるレベルにあり、これだけでもジュリアを選ぶ価値がある、と思えるほど(これはラグジュアリーグレードの”スーパー”でも同じ印象)。

さらに他グレード含めて、とにかくジュリアの足回りはよくできていて、突き上げを感じさせないほど柔らかく、しかしロールやピッチングも感じさせず、そして揺り戻しもなく、かと言って硬さは全く感じさせないというセッティング。
スプリングの初期のアタリが柔らかくダンパーの減衰力が高めなのだと想像しますが、フロントで80%、リアで40%に達するまでに使用された、軽量なアルミパーツがこれには大きく影響しているのではないかと考えています。

ちょっと慣れたところでモードをDynamic、RACEと上げてみますが、RACEでのサウンドの変化、ダンパーの変化は特筆モノで、印象としては完全にスーパーカーへと変身。
ただしサウンドや足回りの硬さも「無理やり感」はなく、エキゾーストサウンドは自然な音質、足回りもしなやかさを保ったまま。
RACEモードによって変貌を遂げたというよりは、もともとジュリア・クアドリフォリオはこれ(RACEモード)が「素顔」で、他モードではそれを隠しているだけなのでは、とも思えます。

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モード変更による一番大きな変化はシフトプログラムとアクセルレスポンスだと感じますが、これはもちろん「上まで引っ張る」設定となり、シフトダウン時には派手なブリッピングも。

どの速度域/回転数からでもアクセルを踏めばガツンと加速し、アクセルを抜けばガツンと減速するという印象で、アクセルとエンジンが直結しているかのような印象を受けるほどです。
とにかくそのダイレクトさ、ソリッドさには驚くばかりで、これまでに試乗したり所有してきたスポーツカーに比べても突出していると言って良さそう。

アクセルを床まで踏み込んでの加速は思いのほか「マナーが良く」、アストンマーティンDB11のように「わざとテールが暴れる」設定ではなく、ジュリア・クアドリフォリオの場合は「どこまでも矢のようにまっすぐ」進む印象。
これはおそらく「ニュルブルクリンクでのタイム」を狙うのが一つの目的でもあったため、「遊び」要素を排除したのかもしれない、と感じるところ(Dynamicでのフル加速は試していないものの、Dynamicだとそう言った”遊び”を許容しているのかもしれない。”RACE”モードは遊び抜きの戦闘モードなのかも)。

そのパワーに対応するブレーキも申し分ないストッピングパワーを持っており、「真綿で締めるように」確実に減速が可能。
こちらはエンジンの印象とは異なり「ガツン」という感じではなく、踏力に応じて「しっかり」効いてくる、というフィーリングです。
なおブレーキは専用のブレンボ製ですが、ローターはスチール製ながらもハウジング部は軽量化を目的に大きく肉抜きされたもの。
とにかくジュリア・クアドリフォリオは(ほかのグレードでも同じですが)妥協なく細部までかなり真剣に作り込んでいる、というのは微に入り細に入り感じるところですね。

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試乗してどうだった?

そのエンジンとパワー(510馬力)ばかりがクローズアップされるものの、ぼくとして印象に残るのは「ハンドリング」と「アクセルレスポンス」。ハイパワーな、加速を誇る車としてよりも「ハンドリングマシン」としての印象の方が強い、ということですね。
正確無比なハンドリングにダイレクトなアクセルレスポンスがとにかく衝撃的で、印象として近いのは「AMG GT(同じFRでもある)」で、これほどの優れたハンドリングを持つ車はほかにないかもしれません。
そこへしっかり効くブレーキが組み合わさったとなると「ニュルブルクリンク王者も当然」と納得するものがあります。

同じアルファロメオがリリースする「4C」に試乗した際には「まさに戦闘機」と感じたものですが、ジュリア・クアドリフォリオもそれに近いものがあるのは間違いのないところ。

なお、ストイックに速さを追求することができる車であると思いますが、それよりも「ただただ運転していて楽しい」とも感じさせる車であり、近年稀に見る珠玉のセダンと断言してよいでしょう。

価格こそは高価ですが、それを補うだけの装備が付与され、それらを考慮するとむしろ「安い」と思えるほど。
ジュリア・クアドリフォリオの半額ほどでラグジュアリーな「ジュリア・スーパー」、280馬力+4WDの「ジュリア・ヴェローチェ」を購入できるためにグレード選択には非常に迷うものの、このソリッド感、そしてカーボンパーツをはじめとするアグレッシブな外観が得られるのであれば「やっぱりクアドリフォリオ」を選びたくなってしまいますね。

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試乗したのは「アルファロメオ北大阪」さん

今回アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオを試乗させていただいたのは「アルファロメオ北大阪」さん。
八光さん系列となり、そして八光さんの例に漏れず「車好き」の営業さんばかりの頼もしいディーラー。
皆さん知識豊富で、「密度の濃い」試乗が可能です。
いつもお世話になっており、この場を借りてお礼申し上げます。

アルファロメオ北大阪
〒563-0034池田市空港1-12-3
定休日:水曜日
営業時間:10:00-19:00

 

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管理人:JUN

ランボルギーニ/ポルシェ/ホンダオーナー。 ハイパフォーマンスカーを中心に、それにまつわる話、気になるクルマやバイク、モノ、出来事などを紹介します。

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