元祖「ニュルブルクリンク王者」が首位奪還を目指し記録に挑戦
一応「ナンバー付き」車両だが・・・
先日ポルシェ911GT2RSが6:47,3という「市販車におけるニュルブルクリンク最速」タイムを記録しましたが、今回イギリスのチューナー、リッチフィールド(Litchfield)がチューンドGT-Rにてその記録を更新するために挑戦を開始。
このGT-Rは「LM1 RS GT-R」と命名され、ご覧の通りハードチューンがなされた「究極のサーキット用マシン」。
ただナンバーが付いており、公道を走行している画像も公開されているので、一応「登録可能な」車両のようですね。
チューンの内容ととしてはインディカーから拝借したボルグワーナー製のターボチャージャー(とんでもないドッカンターボと思われる)、ワンオフのカムやヘッド、インタークーラー、マニフォールドなど。
これらによって出力は一気に1100馬力(ノーマルのGT-Rは570馬力、ニスモバージョンで600馬力)を発生する、とのこと。
サスペンションはオーリンズ(GT-Rニスモはもともとオーリンズ)、ボディパネルの多くはカーボン製にて作り変えられています。
なおフロアはGT-R GT3レースカー用のフラットパネルを装着し、グラウンドエフェクトによる大きなダウンフォースを獲得していることも予想されます。
なお市販車としてのGT-Rだと最も速いタイムはGT-R NISMOの7分8秒。※2015年のタイムなのでマイナーチェンジ前
今回は数々の改造で一気にこれを20秒以上も短縮しようということになりますね。
改造したからといってタイムをニュルブルクリンクで出せるとは限らない
なお、いかに改造したとしてもタイムを出せないのがニュルブルクリンクの恐ろしさで、スバルが「ニュル専用」に改造したアタック用のサーキット専用車、WRX STI Type RA NBR Specialでも6:57,5。
そう考えると「市販車そのまま」で記録したポルシェ911GT2RSやランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテのタイム(6:50前後)はトンデモナイ記録ということになりますが、今回GT-Rがこの記録にどこまで迫れるのかは注目に値するところ。
そのポテンシャルは「チューンしても」ポルシェ911GT2RSやランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテに届かないものなのか、それともチューンによって大きくそれが開放されて「あっさり」ポルシェ911GT2RSやランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテのタイムを塗り替えるのか、続報を待ちたいと思います。
なお、現在のニュルブルクリンクのタイム(市販車)における上位ランキングは下記の通り。
2.ラディカルSR8LM(1780万円) 6:48.00(2009)
3.ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ(3418万円) 6:52,01(2017)
4.ラディカルSR8 6:56.08(2005)
5.ポルシェ918スパイダー(9500万円) 6:56.08(2013)
6.ランボルギーニ・アヴェンタドールSV(5179万円) 6:59.73(2015)
7. ダッジ・ヴァイパーACR 7:01,30(2017)
8.日産GT-Rニスモ(1500万円) 7:08.68(2015)
9.メルセデスAMG GT R 7:10,92(2017)
10.グンペルト・アポロ・スピード(3800万円?) 7:11.57(2009)
11. ポルシェ911GT3(2115万円) 7:12,3(2017)
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