| アメリカ人の好みや評価基準には一定の傾向がある |
毎年恒例、コンシューマーレポートが顧客満足度ランキングを公開。
「満足度の低いメーカー」に加えて「満足度の高いメーカー」も公開されていますが、今年の統計だと「最も満足度が高かった」のはテスラ。
なお調査項目はドライビングエクスペリエンス、快適性、価値、スタイリング、オーディオ、エアコンなど様々な項目。
日本車はアメリカ人の好みから離れていっている?
これまで公開された統計の結果そして内容を見る限りでは、とにかくアメリカ人は「静粛性」「乗り心地」「ハンドリング」「加速」「トランスミッション」「広さ」にうるさいようで、好まれるのは「踏めばガーンと加速して、静かで、変速ショックがなくて、乗り心地が良くて、室内が広い」車。
これまでは毎年レクサスが上位にランクしていたのですが、最近は韓国勢が急激に勢力を伸ばしている模様。
こういった結果を見るに、韓国の自動車メーカーは「アメリカの嗜好を押さえた」車作りをしているのかもしれませんね(逆にレクサスは欧州志向になってしまった?)。
なお一時は「品質」で知られた日本車の順位が総じて低く、現在の日本車はアメリカ人の嗜好や評価基準とはやや乖離があるのかもしれません。
もはや品質は「当たり前」基準であり、そこから「上」の顧客満足を追求しなくてはならない、ということですね。
やはり特徴的なのは現代の高級ブランド「ジェネシス」の躍進、そしてまだ下位にはあるもののキアのランクアップなど韓国勢の躍進。
Genesis G90対して日本車はマツダ以外は総じて順位を下げており、レクサスはなんと「8ランクダウン」。
日産のプレミアムブランド「インフィニティ」は27位、ホンダのプレミアムブランドは30位、とかなり低い順位であることも意外ではありますね。
反面、トヨタ、ホンダといった「アキュラ」「レクサス」のエントリーと言えるブランドが上位にあることを考えると、「購入価格」を強く意識した結果であることもわかります(高価な車は期待度も高く、それを満たさねば評価が下がる)。
それではランキングを見てみよう
2.ポルシェ 85点(昨年と変わらず)
3.ジェネシス 81点(昨年はランク外)
4.クライスラー 78点(昨年から4ランクアップ)
5.アウディ 76点(昨年比2ランクダウン)
6.マツダ 76点(昨年比1ランクアップ)
7.スバル 76点(昨年比3ランクダウン)
8.トヨタ 76点(昨年比3ランクダウン)
9.ホンダ 75点(昨年比3ランクダウン)
10.リンカーン 75点(昨年比2ランクアップ)
11.ミニ 73点(昨年比5ランクアップ)
12.ラム 73点(昨年比5ランクアップ)
13.キア 72点(昨年比5ランクアップ)
14.シボレー 72点(昨年比5ランクダウン)
15. BMW 72点(昨年比1ランクダウン)
16.GMC 72点(前年比5ランクダウン)
17.フォード 70点(前年比2ランクダウン)
18.レクサス 70点(前年比8ランクダウン)
19.ボルボ 69点(前年比1ランクアップ)
20.ダッジ 68点(前年比3ランクアップ)
21.ジープ 68点(前年比4ランクアップ)
22.メルセデス・ベンツ 67点(前年比3ランクダウン)
23.フォルクスワーゲン 67点(前年比1ランクアップ)
24.ヒュンダイ 67点(前年比11ランクダウン)
25.ビュイック 66点(前年比4ランクダウン)
26.キャデラック 64点(前年比4ランクダウン)
27.インフィニティ 60点(前年と変わらず)
28.三菱 58点(初登場)
29.日産 58点(前年比1ランクダウン)
30.アキュラ 58点(前年比4ランクダウン)
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