| ロータスは新しいスポーツカー計画を策定 |
中国の吉利汽車の買収によって急激に変貌を遂げつつあるロータスですが、今回は「2つのニューモデル」を投入するとロータスCEO、ジャン・マルク・ゲールズ氏が発表。
そのうちのひとつは「エヴォーラの”上”でスーパーカーに近いポジション」に位置するモデルで、現行の(接着剤とリベット留めで組み立てられた)アルミ製プラットフォームを拡張して使用し、エヴォーラよりも進んだテクノロジーを用いることで”より軽く、より速く”なる、とのこと。
ひとつはエヴォーラより上、もうひとつはエヴォーラよりも下
こちらについてはカテゴリトップの効率、エアロダイナミクス、俊敏性、ブレーキ性能を持つことになり、エンジンは引き続きトヨタ製(現在のエヴォーラはカムリと同じエンジンをスーパーチャージャーで加給)を使用。
ロータスはトヨタ製エンジンに対して高い信頼性を感じており、今後もトヨタとの関係性は継続しそうです。
そして問題は「2番目」のスポーツカーで、これは「エリーゼ」と「エヴォーラ」との間を埋めるスポーツカー、とのこと。
現時点で情報は限られているものの、ロータス曰く「2シーターで、高級マーケット向け」。
スポーツカーセグメントそのものが上級移行していることに対応するもののようですが、ポルシェ718ボクスターやケイマンに近い性格となるのかもしれません。
なおロータスは直近でブランド初となるクロスオーバーを発表予定。
ここに2つのニューモデルが加わるとなるとかなり大きなラインアップを持つことになり、同じイギリスの「マクラーレン」「アストンマーティン」を超える製品群を持つことになりそうですね。
スポーツカーラインアップとしては「フラッグシップ」という位置付けで今回コメントのあったスポーツカー、そしてその下にエヴォーラ、その下にまた新型スポーツカー、その下にエリーゼ。
新しいスポーツカーの名称は不明ですが、「フラッグシップ」モデルのほうは現代版エスプリではないか、と言われます。
過去にロータスは「エラン」「エリート」「エスプリ」など一気に複数モデルのコンセプトカーを公開した時期がありましたが、その際は当時のCEO、ダニ・バハー氏が「先走りすぎた」とされ、そのためにCEOの座を追われて実現せず。
これまでに公開していた計画やSUVの内容も一旦リセットされたようで、新型SUVも当初の計画とは異なるものとなっていますが、今回のスポーツカーについてはは吉利汽車の豊富な資金を獲得しての新型車開発となるため、実現性は高そうですね。
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