| 本国価格は3600万円から |
ロールスロイスがついにブランド初となる新型SUV「カリナン(Cullinan)」を発表。
3年前にその発売がアナウンスされて以来、世界が最も待ち望んだSUVとも言えますが、世界最大のダイヤモンドの名を持つだけあってまさに「豪華絢爛」。
ターゲットはもちろん富裕層で、しかし「若く、ネット上で影響力があり、経済界にもその力が及ぶ」人々。
ちなみにロールスロイスは「成功した若者」が選ぶクルマとして定着しており、購入者の平均年齢はベントレーやメルセデス・ベンツよりもかなり若いのも事実で、しかしロールスロイスはもっとこれを引き下げたい、ということなのでしょうね。
ロールスロイス”初”が満載
ロールスロイスとしてはじめてリアハッチがオープンすることになりますが、これは「クラスプ」と呼ばれ、荷室は560リッター。
後部座席を倒すことでなんと1930リッターもの大容量を持つことになりますが、カーゴスペースにはティーザー画像で公開されたとおり、「座って外を眺めることができる」シートも内蔵(標準装備なのかオプションなのかは不明)。
オフィシャル動画を見るに、ブラックのホイールやリアバンパーにインテグレーテッドされたテールパイプなど、「流行」とも言える装備が見られ、このあたりはロールスロイスが狙う「若年層」へのアピールかもしれません。
ロールスロイスらしく、自らステアリングホイールを握るよりも後部座席に座るほうがこのクルマの性質をよく理解できると思われ、シートは「ラウンジ」「インディビデュアル」などいくつかの仕様を選択でき、「インディビデュアル」がもっとも高級で、完全に独立した左右シートに加え、ウイスキーグラスやデカンタ、シャンパンボトルホルダー、冷蔵庫を内蔵する巨大なセンターコンソールを持つ、とのこと。
フロントシートも手を抜かれているわけではなく、シートヒーターやベンチレーションを備え、ロールスロイス初のタッチコントロール式スクリーンを採用。
安全面について、ロールスロイス曰く「このセグメントで最も進んだテクノロジーを持つクルマ」とのことですが、ナイトビジョン、4カメラにて実現されるパノラマビュー、そして衝突軽減ブレーキ、クロストラックワーニング、レーンデパーチャーワーニング等も標準装備。
加えてWi-Fiホットスポット、5つのUSBソケットなどイマドキっぽいデバイスも。
プラットフォームは「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」と呼ばれるオールアルミ製で、「突出したボディ剛性とパフォーマンスを実現」するもの。
そしてオフロード走行が可能なクルマではありますが、ロールスロイス特有の「マジックカーペット・ライド」は健在で、専用にチューンされたセルフレベリング・エアサスペンションを持つ、とのこと。
エンジンはおなじみ6.75リッターV12ですが、エンジン特性は再調整されて最大トルク発生は1600回転に。
出力は563馬力、駆動方式はもちろん4WDとなり、4輪操舵も装備しています。
最高速度は電気的に制限される時速250キロ、燃費はリッターあたり6.7キロ(2660キロもあること、V12であることを考えると非常に優れている)。※0-100キロ加速のタイムは公開されていない
レビュー動画も続々公開中
カリナンについては事前に多くのメディアやユーチューバーに公開されており、発表に合わせて一斉に動画が公開されています。
まずはロールスロイス自身によりイメージビデオ、「Rolls-Royce Cullinan: Supreme Liberty」
https://www.youtube.com/watch?v=DWQBafAV9Zk
こちらはメディア向けに配布されたと思われる動画、「Rolls-Royce Cullinan launch film」。
トップギアによるロールスロイス・カリナンのレビュー動画、「The Rolls-Royce Cullinan | Top Gear」。
イケメンユーチューバー、Mr JWW氏によるレビュー、「NEW Rolls Royce Cullinan First Look!」。
おそらくロールスロイスの求めるユーザーはこういった人々なのだと思われます。