| フォルクスワーゲン・ゴルフの過激カスタムモデルがSEMAにてテイクオフ |
フォルクスワーゲンとアウディをメインに手がけるチューナー、APRが543馬力を発生するモンスターゴルフ、「ゴルフRLMS」を公開。
これは開発に1年半を要したといい、ベースとなるのは2018年モデルのゴルフR。
そのゴルフRのエンジンをボルグワーナー製の「4つの」ターボで加給し、もちろん燃調も専用に。
当然多くの燃料を燃やすのでフューエルポンプとインジェクターも容量が大きなものへと変更し、カーボン製のエアインテークシステム、大型インタークラーも装備している、とのこと(当然エキゾーストシステムも変更されていると思われる)。
SEMAでの発表だけにオシャレも忘れない
なお、このフォルクスワーゲン・ゴルフRLMS発表の場はSEMAショー。
SEMAショーはアフターマケット製品の可能性を示すためのイベントですが、その中にはチューニングパーツのほかドレスアップパーツも含まれ、よって単に走行性能を追求するだけではなくオシャレさを追求するチューナーも多く、今回のAPRも車体と同様のカラーリングを施したヘルメットを用意するなど「見た目のアップグレード」も重要視しているようですね。
0-100キロ加速のタイムは不明ながらもゼロヨンは10秒、0-225キロ加速は「ノーマルのゴルフRよりも15秒速い」としており、相当な俊足であることも想像できます。
ゴルフRLMSのルックスとしては「完全にレーシングカー」で、ゴルフTCR(ツーリングカーレーシング)にインスパイアされたワイドボディを装着。
ただし超ディープなリムを持つホイール、「TOYO」タイヤの装着ははさすがにSEMA(レーシングカーよりもドレスアップカー)といったところですね。
そのほか巨大なリアウイングにフロントスプリッターが与えられ、室内ではフルロールケージ、OMP製レーシングハーネス、消化器も装備。
フォルクスワーゲン・ゴルフはとにかくカスタム派/チューニングマニアから絶大な支持を得ているクルマで、初代ゴルフⅠから最新モデルのゴルフ7に到るまで数々のチューンドカー、カスタムカーが存在。
ゴルフⅠ〜Ⅲあたりは手頃な価格で車体が手に入り、さらにコンパクトで軽量なためか過激なチューンを行う猛者が多く、
ゴルフ7は高いポテンシャルを持つターボエンジンを備えるため比較的パワーアップも容易で、ドカンとパワーアップする人々も多数。
さらにフォルクスワーゲン自身が毎年ゴルフのカスタムカーを披露したり、コンセプトカーとしてもベントレーのW12エンジンへスワップした「ゴルフGTI W12-650」を発表するなど、メーカーにとってもチューナーにとっても、また個人にとっても「改造せざるにはいられない」クルマなのでしょうね。