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今度はスバルに7億7000万円の残業代未払いがあったと発覚。社員の過労自殺問題とあわせスバルの健全化はさらに困難な道のりに

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まだまだスバルの春は遠い

スバル社員が過労自殺という報道がなされましたが、今回はスバルが社員3421人に対し7億7000万円にのぼる残業代の未払いがあった、というニュース(朝日デジタルが報じている)。

今回の報道だと、まずスバルは群馬製作所に関して2017年7月には大田労働基準監督署から残業代未払いの是正勧告を受けた、とのこと。
その際にスバルとしては「労働基準監督署の指導のもと、自主的に全社を対称として過去の労働時間の調査を行い、未払い部分に関しては支給を行うなどの是正措置を行った」としています。

男性社員の自殺は2016年なので、この問題に関連して掘り起こされた事実、ということになりますね。

社長交代で乗りきれる問題ではない

ただ、今回問題視されたのは「その際の調査内容が報告されておらず、今回新たに指摘されてそれが発覚」したこと。

スバルは「調査結果を隠す意図はなく、公表すべきと認識していなかった」というコメントですが、実際にそう考えていたとしても、この状況では周囲がそう受け取るのは難しく、「苦しいときには、すべてのことがうまくゆかない(思ったのとは逆の方向に動いてゆく)」という典型なのかもしれません。

なお、スバルは2017年9月の「無資格検査」問題発覚後、2018年3月には体制を一新する形で社長が中村知美氏へと交代することを公表し、その組織も新しいものに。

その後スバルは信頼を取り戻すべく新中期経営ビジョン「STEP」を発表していて、これは下記の通り(スバルからのプレスリリースによる)。

しかしながら「前途多難」なのは間違いなく、中村知美氏は「大変なときに社長になったなあ」という印象です。

新中期経営ビジョン「STEP」では、当社の“不変の経営理念”である、「お客様第一を基軸に『存在感と魅力ある企業』を目指す」の下、2017年の創業100年を機に掲げた“ありたい姿”である、「モノをつくる会社から笑顔をつくる会社へ」に向けた“2025年ビジョン”として、次の3項目を掲げています。

1. 個性を磨き上げ、お客様にとってDifferentな存在になる
2. お客様一人一人が主役の、心に響く事業活動を展開する
3. 多様化する社会ニーズに貢献し、企業としての社会的責任を果たす

■新中期経営ビジョン名称‥「STEP」の意味

本ビジョンが大切にしている4つの要素、「Speed」、「Trust」、「Engagement」、「Peace of mind & enjoyment」の頭文字であると共に、来るべき「JUMP」に備えて着実に地力をつける期間、という意味を込めています。
また、「Trust」は「信頼を取り戻す」という最も大切にしたい要素であるため、ロゴの色を変えて表現しています。

スバルの残業代未払いの内容はこんな感じ

なお、スバルの「残業代未払い」についてですが、要は「過少申告」。
社員が多い会社であれば、ひとりひとりの残業代が「ちょっと」でも長くなれば全体で「総額ではかなりの金額」になり、それが経営を圧迫することも。

よって、管理職は「業績を上げるように指示されながらも残業を抑制しなければならない(中間管理職は辛い・・・)状況が発生し、部下に対しては残業時間を(実際はそれより残業していても)少なく申告させるということがしばしば。

SUBARUの場合は「上司が過少申告を指示した」形跡はないというものの、「残業申告は社員の自己申告によるもの」で、その申告と出退勤の記録、PCの使用履歴などの照合は行われず、「残業管理が形骸化」。

人手不足、また業績や成果へのプレッシャーから残業が常態化しつつも、残業時間をそのまま申告できないような環境があったと思われ、そしてこれはスバルだけにあてはまる例ではなく、今回スバルについては「過労自殺」に関連して明るみに出てきたことにはなりますが、日本の企業の多くが潜在的に抱える問題ではないかと考えています。

 

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