これまでのGTストリートRから大幅バージョンアップ
テックアートがポルシェ911ターボSベースのコンプリートカー、GTストリートRS(GT Street RS)をジュネーブ・モーターショーにてお披露目する、と発表。
今回まずは画像そしてスペックが公表され、10台のみが限定販売されることも同時にアナウンスされています。
なおGTストリートRSのエンジンは3.8リッターツインターボで、これはベースとなる911ターボSと同じ。
ただしテックアートはこれを770馬力にまでパワーアップ(+190馬力)していますが、これはテックアートがすでに発表済の「GTストリートR」のもっとも過激な仕様に比較しても+50馬力となっています。
0−100キロ加速は前人未到の2.5秒
この770馬力によってGTストリートRSの0−100キロ加速はなんと2.5秒へ。
ガソリンエンジン搭載車でこのタイムを出せるのはブガッティ・シロンのみで(ダッジ・チャレンジャーSRTデーモンは”2.3秒”だが、実際にはこのタイムは出ない模様)、もちろんポルシェ911ベースの改造車としてもいまだ達成したことのない数字です。
最高速については安全のため時速340キロに制限されるものの、実際のテストでは時速360キロを記録したようですね。
なお、外装については「フォージド・デザイン・カーボン(鍛造カーボン)」が採用され、ホイールはテックアート製のセンターロック”フォーミュラIVレース”。
カーボン製のエアロディスクが装着され、そして最近の流行でもある「一箇所だけにカラー」が与えられていますね。
そのほか、リアウインドウ、リアサイドウインドウは軽量な「ゴリラガラス」採用とのことですが、これはポリカーボネートよりも軽いのかもしれません。
リアディフューザーはもちろんカーボン製、そしてクワッドテールパイプを持つエキゾーストシステムはチタン製(フラップ付きでサウンドコントロールが可能)。
リアウイングは「二段式」で、「かなり強い角度」がつけられています。
限定台数は上述のように「10台」ですが、それぞれのナンバーはフロントフード上に記される、とのこと(下の画像では”01”と入っている)。
これまでに樹脂や織り目の見える通常のカーボンだったパーツはこんな感じで「フォージド・デザイン・カーボン」に。
エアインテークやオーバーフェンダーも鍛造カーボン。
エアインテーク内には整流効果を狙ってかフィンのようなものが見られます。
エンジンフード上のエアインテーク(シュノーケル)、リアウイングも鍛造カーボン。
サテン仕上げの上にグロス仕上げのクリア層、そしてオレンジのラインがナイスです。
テックアートGT ストリートRSのインテリアはこうなっている
もちろんGT Street RSのインテリアも「フルカスタム」され、フロアマット、ダッシュボード、センタートンネル、センターコンソール、サンバイザー、ドアピラーそしてルーフライニングはアルカンターラ張りに。
さらに要所にはブラックレザーが使用され、ステッチはグレーとオレンジ。
なお、グレーに見える生地はウールだそうで、最近クルマの内装素材として再注目されていますね。
外装同様にアクセントカラーとしてオレンジが使用され、ロールバーの他、ドアオープナーやメーター、ドライブモードスイッチもオレンジに。
テックアートはこれまでの他のカスタム車両においてもこの部分をペイントしていて、これはなかなかに魅力的。
ぼくもここをボディカラー同色にペイントしたいと考えてはいるものの、この部分は外すのが困難であり、いまだ手付かずの状態です。
そしてこちらはそれぞれの車両に付属するバッグ。
もしろん「01」から「10」までのナンバーが揃うようですね。