6.5リッターV12エンジンの許容回転数は11,100RPM
アストンマーティンがリリースする予定の「ヴァルキリー」。
アストンマーティン初のミドシップにしてハイパーカーということになりますが、これまでは様々な情報が漏れ伝えられるもそのスペックについてアストンマーティンが詳細を語られることがなかったのが実情です。
しかしながら今回、そのエンジンの出力が1160馬力となること、そして許容回転数が11,100回転(ピークパワーは10,500馬力で発生)となることがアストンマーティンによって明らかに。
なお、これまで開発段階では「1013馬力」とされていたので、「市販バージョン」はそこから大きく出力が向上するということになりますね。
リマックはそこまで高い技術を持っているのか?
なお、エンジンそのものはコスワース製による6.5リッターV12であることが随分前から判明していますが、これに組み合わせられるのは「ハイブリッド」。
そしてそのハイブリッドシステムについてはこれまで謎が多く、しかし今回その技術は「リマック」が担当するということも発表されています。
リマックは最近ポルシェとパートナーシップ契約を締結したことが発表されており、ポルシェは実際にリマックの株式を一部取得済み。
リマック自身は「新興自動車メーカー」に分類されるも世界最速の加速を誇る(0−100キロ加速1.85秒)”C_Two”を発表するなど高い実力を兼ね備える会社。
今後のエレクトリックハイパフォーマンスカーにおいてはいずれの自動車メーカーも「リマック抜きでは語れない」ことになるのかもしれませんね。
なぜアストンマーティン・ヴァルキリーはV12エンジンを選択?
なお、アストンマーティン・ヴァルキリーに採用されるV12エンジンは1990年代のF1へのオマージュだとも語られていますが、アストンマーティン自身は過去に「V6ターボエンジン搭載の可能性もあった」ことを告白。
ただしアストンマーティンが必要とする馬力を絞り出すにはタービンが大きくなり、そうなるとインタークーラーも大きくなり、結果的に「V12エンジンと重量が変わらない」ことになるため、フィーリングに優れるV12エンジンを採用した、と語っています。
アストンマーティン・ヴァルキリーは150台のみの限定販売となり、その価格は3億5000万円以上という高額車で、しかしその価格に見合うもしくはそれ以上の性能を持つであろうことは間違いなく、そしてそのパフォーマンスは前人未到の領域に達するであろうと思われ、あらゆる意味において相当なインパクトを残すクルマになりそうですね。