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チェコから新興スーパーカー「モスキート」登場。600馬力、車体重量は974キロと軽量で第二次大戦時の戦闘機をイメージ。ただし価格は1.5億

2019/04/22

| 同じ価格でブラバムBT62が買えることを考えると、モスキートはたぶん売れない |

チェコ共和国から新興スーパーカーメーカー「パフォーマンス・ソリューション」が名乗りをあげ、その”初”となるクルマ「モスキート」を発表。

パフォーマンス・ソリューションによると、これは「公道走行可能なレーシングカー」であり、モスキートという名は第二次大戦中にイギリスのデ・ハビランド社が製造した高速戦闘爆撃機「DH.98モスキート」に由来する、とのこと。※モスキートは「蚊」の意味で軽量の代名詞

ちなみにこのDH.98モスキートですが、機体はなんと「木製」。
双発のエンジンを持つという外観からは信じられない軽量性を誇り、木製なのでレーダーにも察知されにくい、金属に比べて機体表面を平滑に作りやすく空気抵抗も少ないと言ったメリットを持っていた機体(金属パネルを固定するリベットの”頭”は意外と空気抵抗を生み、そのあたりは映画”アビエイター”でも語られている)。

当時としても「まさかの木製」という印象があったようで、予想に反する活躍ぶりに「木造機の奇跡」と呼ばれたそうです。

現代のモスキートはカーボンファイバー製

そして現代の「モスキート」ですが、もちろん木製ではなく「カーボンファイバー製」。
これによってV8エンジン(600馬力)を搭載しながらも車体重量は974キロに収められており、その結果最高速は320km/h、0-100キロ加速は2.9秒という俊足を誇ります。

ただ、現時点ではエンジンの供給元は決まっておらず、「実績のあるアメリカ製を選択するだろう」とのことで、おそらくはコルベットのエンジンあたりに落ち着きそうですね。

トランスミッションはシングルクラッチ、操作方法はパドルを想定している、と報じられています。

なお、このモスキートは現段階では「開発中」で、実際にリリースされるまでにはあと二年ほど待たねばならず、しかし顧客の要望に応じてスペックや内外装をカスタムできるのが特徴だそう。

生産台数は18台に限定され、気になる価格は1億5000万円とのことですが、正直「誰が買うんだろうな」という気もします。※”木造期の奇跡”のように、予想を裏切る活躍を見せてくれると良いのですが

こういったプロジェクトは雨後のタケノコのようにニョキニョキと出てきますが、実際に発売に至る例は非常に稀で(アポロ・インテンサ・エモツィオーネ=IEは数少ない例)、そのほとんどは計画段階で頓挫(シンガポールの”デンドロビウム”やNIO、テックルールズも実現したとは言い難い)しているようですね。

他にもある、少量生産のスーパーカー

なお、これに近いスペックを持つのはブラバムBT62。
これは5.4リッターV8エンジン(700馬力)を搭載し、重量は972キロというスペック。
生産は70台、そして価格は1億5000万円という値付けです。

そしてダラーラ・ストラダーレも近いコンセプトを持つクルマ。

2.3リッター4気筒スーパーチャージドという小排気量エンジンを採用し出力は400馬力と控えめながら、重量も軽めの855kg。
年間生産台数は120台、総生産台数は600台に制限されており、価格は2100万円、とアナウンスされています。

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