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開発に5年、新型BMW 1シリーズのティーザー開始!FFからFRベースへと変更されるもM135iは302馬力のエンジンを搭載し、メルセデスAMG A35、アウディS3を追撃

2019/03/28

| FF特有のアンダーステアを解消する新技術を投入 |

BMWが第三世代となる新型1シリーズのティーザーを開始。
これは最近BMWが好んで用いる手法で、8シリーズやX3 M、X4 Mについても同様にティーザー公開→間もなく実車発表という流れをたどっています。※1シリーズの実車お披露目は秋のフランクフルト・モーターショーと言われるが、それまでにオンラインで公開されそう

なお今回の新型1シリーズについては「ゼロから」開発が始まり、その開発にかけられた時間はおよそ5年。
そしてもっとも大きな変化は「FRから(基本的に)FFになること」。

BMWファミリー顔なるも「1シリーズ特有のキャラクターを保持」

今回公開されたのは一連のティーザー画像のほかスペックの一部ですが、1シリーズはBMWの稼ぎ頭でもあり、ライバルたるメルセデス・ベンツAクラス、アウディA3に対向する意欲が感じられる内容、かつ走りにこだわるBMWらしいニューモデルとなっているようですね。

最初に登場するのは「M135i xDrive」で、これはX2 M35iに搭載される302馬力を発生する2リッター4気筒ターボエンジンをフロントに収めて4輪を駆動。

これは306馬力を発生するメルセデスAMG A35ハッチバックと十分に渡り合えるスペックでもあり、290馬力のアウディS3を超えるもの。

最近のBMWの傾向としては「M+数字2桁もしくは3桁」という、純粋なMモデルに準ずるハイパフォーマンスモデルを設定するというものがあり、これはアウディの「(RSではなくて)S」モデル、最近活発化してきたメルセデスAMGのエントリーモデルに対抗する意味があるのだと思われます。

なお「FFベース」と化したことで室内空間が有効活用されるようになり、前席だとレッグルームが33ミリ拡大し、ヘッドルームも19ミリの余裕を確保。
さらに荷室も従来モデルに比較して20リッターぶん拡大して380リッターへ。

BMWグループにてドライビング・ダイナミクスを管理するペーター・ランゲン氏によれば、「トラクションコントロールには、i3からフィードバックを受けたARBテクノロジーをはじめてガソリン車に採用した」とのことで、これによってFFにありがちなアンダーステアを大幅に改善したそうです(ちなみにi3はFFではなくRR)。

そのほか「BMW パフォーマンス・コントロール」なるブレーキコントロールシステム、ストラットの強化によって類まれなる安定性やコーナリング性能を実現しているとされ、「なんだFFベースか」という向きをも黙らせる出来を持っていそうですね。

プラットフォームは新設計だと思われるものの、現段階で詳細は不明。
BMWは現在FRベースとして「CLAR」を3~8シリーズにまで採用しており、FFモデルには別のプラットフォームを用いることになりますが、新型1シリーズに採用されるのは今までのX1、そしてX2、ミニに採用してきた「UKL」の改良版だとも報じられています(そしてUKLはけっこうコストの掛かるプラットフォームで、今後のミニにはより安価な新型プラットフォームが与えられるとも)。

今回公開されたティーザー画像では、その全容を知ることはできないものの、現行に比べるとぐっとシャープになり、スポーティーさも増しているように思えます。
フロントはBMWファミリーであることを強調する、新型3シリーズ同様の顔つきになると思われ(しかしヘッドライトが切れ長に)、リアも横長基調の3Dテールランプが採用されることになりそうですね。

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