本来ポルシェのリコールは多くない
ポルシェがパナメーラとカイエンにリコールを届け出。
ポルシェはもともとリコールの少ない会社ではありますが、パナメーラ、カイエンについてのリコールは少なくはなく、パナメーラについてはここ最近で4回のリコールを出しています。
ポルシェにおける他モデルとパナメーラ、カイエンの差は何かと考えたとき、それは「パナメーラ、カイエンは高級車に相当するので電子制御されている部分が多い(911や718ケイマン/ボクスターにはない装備がたくさん盛り込まれている)」ということになりそう。
なお、今回のリコールについては、平たく言えば「ブレーキパッド警告灯が点灯しない」というもの。
その詳細は下記のとおりです。
不具合の部位(部品名) :警報装置(ブレーキバッド磨耗警報)
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:ブレーキパッド摩耗警報を制御するインストルメントクラスタのプログラムが 不適切なため、ブレーキパッドが限度以上に摩耗した際に警告灯が点灯しない。 そのため、ブレーキパッドを使用限度を越えて使用し、最悪の場合、ブレーキデ ィスクが破損するおそれがある。
改善措置の内容:全車両、インストルメントクラスタのプログラムを対策プログラムに書き換える。
国土交通省
このリコールの影響を受ける車両は合計1,888台、モデルとしては「パナメーラ」「パナメーラ4」「パナメーラ4S」「パナメーラ4 Eハイブリッド」「パナメーラ・ターボ」「パナメーラ・ターボS」、そして「カイエン」「カイエンS」「カイエン・ターボ」。
輸入期間としては平成28年10月24日~平成30年8月10日。
ベントレーは2車種にリコール発表
そしてベントレーはコンチネンタルGT、ミュルザンヌにリコールを発表。
ベントレーはポルシェと同じくフォルクスワーゲン傘下に属しており、パナメーラ/カイエンと同じ内容でのリコールかと思いきや、全く別の内容となっています。
まず、ミュルザンヌのリコールは「シートベルト取り付け強度不十分」。
この影響を受けるのは135台、製造期間(輸入期間ではない)は平成24年3月6日~平成30年9月3日が対象。
不具合の部位(部品名):後席中央シートベルトおよびシートベルトバックル取付け部ボディーパネル(補強 板とスタッドボルト)
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:後席中央シートベルトおよびバックルが取り付けられているボディーパネルの強 度が不足しているため、後席左右のいずれか、もしくは両方の座席に乗員が着座し ている場合、車両衝突時に当該パネルが損傷し、後席中央座席の乗員を適切に拘束 することができないおそれがある。
改善措置の内容:全車両、ボディーパネルを点検し、補強板が取り付けられていないものは補強板を取り付ける。
国土交通省
そしてコンチネンタルGTは電動パワステに問題があり、「パワーアシストが効かなくなる」という可能性も。
この影響を受けるのは233台、製造期間は平成30年6月29日~平成30年10月31日。
不具合の部位(部品名):電動パワーステアリング制御装置
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性 能の状況及びその原因:電動パワーステアリング制御装置において、プログラムが不適切なため、運転中に パワーステアリングのアシスト機能が停止することがある。そのため、ステアリングの操作力が増大するおそれがある。
改善措置の内容:全車両、電動パワーステアリング制御装置の制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
国土交通省