しかもエンジンはGM製のハイパワー版へ、スポーツエキゾーストも装備
スズキ・ジムニーやランボルギーニ・ウルスのカスタムを発表したカーン・デザイン。
今回はそのSUVを専門とする「チェルシー・トラック・カンパニー」部門からなんと「ロングノーズ」にカスタムされたランドローバー・ディフェンダーが登場。
カーン・デザインは外装だけではなく、シャシーのストレッチも得意としており、過去にはディフェンダーを「6輪化」したことも。
前後ワイドフェンダーにオフロードタイヤ
この「ロングノーズ」ランドローバー・ディフェンダーは”フライング・ハンツマン105ロングノーズ(Flying Huntsman 105 Long Nose)”と名付けられ、ナントフロント部を40センチも延長しています。
そしてこのランドローバー・ディフェンダーはノーズの延長に当たりグリルやフェンダー、バンパー、ボンネット等がニューデザインに。
全体的にはマットブラックで仕上げられ、ビスを顕にした無骨なデザインではありますが、グリルやフェンダーにはシャープな形状を持つシルバーのインサートが与えられています。
そしてフロントフードにはダクトやエアアウトレット。
なおホイールはワンオフにて作られたスチール製でマットブラックにペイントされ、タイヤは285/75サイズのクーパー製が装着されています。
エンジンはGM製の6.2リッターV8(430馬力)にスワップされ、トランスミッションも6速ATへとコンバート。
快音を奏でるスポーツエキゾーストシステムも装備され、サスペンションやブレーキシステムもアップグレードされているとのことなので、見てよし、走ってよしの一台だと言えそうです。
インテリアはさらにカスタム感が強く、「総張替え」が施されてルーフはダイヤモンドステッチ仕上げのレザー製、そしてシートはレザーとグレンチェックとのコンビ仕様に。
かなり珍しい仕様ですが、外装同様にモノトーンの渋い仕上げとなっています。
そのほか画像には写っていないものの、ビレット加工によるステアリングホイールやハンドル類、そしてアルミ製ペダルも装着され、メーター類もワンオフ製作されているとのこと。
なおエンジンスタートボタンやギアのセレクターはセンターコンソールに移動。
このセレクターは以前にアメリカの「スピードコア」によるカスタムカーにも使用されていたので、既成品としてパーツがリリースされているのかもしれません。
なお、チェルシー・トラックカンパニーはディフェンダーのカスタムを得意としていますが、こういったマットブラック(ヴォルカニック・ロック・サテンという呼称が与えられている)仕上げを好むようですね。
そしてこれらのカスタムされた”コンプリート”ディフェンダーの販売も行っているようですが、その価格はおおよそ2000万円台と非常に高価。
つまりはカスタムディフェンダーは富裕層に好まれているということになり、メルセデス・ベンツGクラスにかわる選択肢となっているものと思われます。