ラーダのデザインスタジオが関わっているだけに発売の可能性は充分ある
ロシアの自動車ブランド(ラーダ/LADA)とロシアの大学とのコラボによって誕生した「LADA X-FLOW」。
これはラーダを若い層にアピールするために立ち上げられたプロジェクトで、近い将来、実際にそのプロジェクトによって誕生したクルマの発売を前提としたものです。
ただ、ラーダというと1977年の発売以来、42年も変わらないデザインのクルマを発売していることで知られます。
そのラーダがこういった未来的でシャープなデザインを発表したりすると正直相当なインパクトがありますね(ダイハツがブガッティ・シロンの対抗馬を発売するくらいの驚きがある)。
デザイン的には「最新ラーダ」との共通項も多い
このX-FLOW(エクスフロー)については上述の通り「発売前提」のためにさほど現実から離れた仕様は持っておらず、エキゾーストパイプが見えることからも「ガソリン(もしくはディーゼル)エンジン搭載」。
つまりエレクトリックではなく、ごくごく普通の(実現可能な)パワートレーンを持つということになります。
そしてデザインにあたって注力したのは、ラーダのデザイン言語「X-DNA(そんなものが存在したとは・・・)」。
たしかに横から見ると「X」ですね。
なおデザイン上のインスピレーションは「クレムリンの赤い星」「ジェット戦闘機(たぶんMIG)」「サンクトペテルブルクの跳開橋」「カンディンスキー/カジミールマレービチの絵」。
なお、このX-FLOWについてはCセグメントに属するホットハッチを想定している、とのこと。
発売実現性、そして発売時期については不明です。
ラーダはこんなブランドだ
ラーダはロシアの自動車メーカー、アフトヴァースのブランドの一つ。
なんといっても上述の「ニーヴァ」が有名で、生きる化石といってもいいほどの(愛すべき)存在です。
そのため、必ずラーダを語るときに出てくるのがこの画像。
それぞれの国が進歩しているの対し、いかにロシアが変わっていないかということを揶揄するものですね。
ただ、ラーダは2008年にルノーの出資を受け、そこからはルノー・ダチアをベースにした「ラルグス」、2015年には「ヴェスタ」、2016年には「エクスレイ(XRAY。このときにデザイン言語X-DNAが登場したのかも)」を発売。
ちなみにこちらがエクスレイ。
サイドビューには今回のX-FLOWとの関連性(プレスラインや、ヘッドライトのグラフィック)も見られます。
これはX-RAY CROSSで、なんとなく三菱風。
パクリというと中国が有名ではあるものの、ラーダはマツダにライセンス料を支払わずにロータリーエンジン搭載車を製造販売していた(しかも2002年くらいまで)という事実もあり、これはこれで油断のならないメーカーだとも考えています。
VIA:Cardesign.ru