| セーフティカーでここまで改造するのは珍しい |
BMWがフォーミュラE向けのセーフティカーとしてi8ロードスターを導入。
BMWは過去にもクーペバージョンのi8をフォーミュラE用セーフティカーに導入したことがあるものの、今回はオープンモデルの「ロードスター」、しかもさらにトップをチョップして「スピードスター」へと改造したワンオフ車両を制作しての投入です。
なお、今回のi8スピードスターは「モナコE-Prix」限定での採用とのことですが、F1ドライバーも「モナコ専用ヘルメット」を着用することがあり、やはり「モナコは特別」なのかもしれませんね。
BMW i8スピードスターは「世界初」のオープンセーフティカー
なお、今回カスタムされたi8スピードスターは、オープンモデルとしては世界ではじめて採用されたセーフティーカー。
セーフティカーはレースにおいて事故は発生した際、さらなるクラッシュを防ぐためにレーシングカーを先導しますが、そのために走行する速度は「それなりのハイスピード」。
よってセーフティカー自体の安全性も問われるために「オープンモデル」のセーフティーカーがこれまでに無いのは当然ではあるものの、BMWでは今回その安全性を高めるために様々な改造を施している、とのこと。
具体的にはサスペンションを15ミリ低めて安定性を強化し、リアウイング装着にてダウンフォースも増強。
さらにはFIAの基準に沿ったロールバーを取り付けて安全性を向上させ、セーフティーカーとして機能するためにフロントバンパー、リアセクションにはLEDライトバーを増設しています。
なおエンジンやエレクトリックモーターに変更はなく、1.5リッターエンジンは228HP、エレクトリックモーターは141HPをそれぞれ発生し、合計出力は368HP。
こちらは改造を開始した状態。
フロントスクリーンをカットしリアウイングを装着。
単にスクリーンをカットするだけではなくダッシュボードもバラバラに。
補強を入れているのかもしれませんね。
なお、サイドウインドウもカットされています。
フロントバンパーにLEDライトを取り付けるために分解。
完成した状態。
ちゃんとエアロダイナミクスについても検証を行うようですね。
ほかにはこんなセーフティカーも存在している
なお、セーフティカーはクラッシュが発生すると「バッチリ」中継画面に映ることからもここに魅力を見出すメーカーも多数。
シボレーもその一つで、コルベットを何度かセーフティカーに導入していますね。
そしてメルセデス・ベンツはF1のペースカーを「22年も継続して」提供しています。