| ラフェラーリの後継でも、F8トリブートの後継でもなさそうだ |
フェラーリは先日「5月下旬にハイブリッドモデルをマラネロ(本社)にて発表する」とアナウンスしましたが、今回その発表会の招待状がVIPへと届けられ、その内容をFerrari Chatが公開しています。※フランス語なので、フランス人に送付されたものらしい
これによると発表は5月31日、そして出力はなんと1000CV=986馬力。
これまでの予想だと、フェラーリ488ピスタ/F8トリブートのV8ツインターボ(720馬力)にプラスしてラ・フェラーリのハイブリッドシステム(163馬力)を搭載し、886馬力あたりになるのではという説が濃厚でしたが、今回それをアッサリ覆してきた、ということになりますね。
エンジン含めてすべてが「謎」
下がその「招待状」ですが、ハイブリッド=エレクトリックということで「なんとなくトロンっぽい」グリッドのような図案が用いられていて、現在のフェラーリが好んで採用する「丸4灯テールランプ」も確認可能(F8トリブート発表の際に、このデザインは過去モデルに対するオマージュだと語られている)。
現在のところハイブリッドシステムがどのようなものになるのか不明ではあるものの、ラフェラーリのHY-KERSをベースにした2モーターなのか、それとも「まさかの」フロントをモーターで駆動する4WDなのかは全くの謎(フェラーリのヘリテージ、そして排他性を考えると4WDはないだろうと考えている)。
なおフェラーリは、このニューモデルについて「812の上に位置する」としており、これはパフォーマンス、価格両面においてだと思われますが、となると比較的高価なシステムを搭載してくる可能性もありそうですね。
ちなみにFerrari Chatでは、このニューモデルの価格が7500万円くらいになるという書き込みもあって、ラフェラーリのV12エンジンを「ダウンサイズ」し、カーボンの使用範囲を減らしたら「そのくらいの価格」になるのかもしれません(つまりハイブリッドシステムはラフェラーリのHY-KERSがベースに?)。
搭載されるエンジンについても「ツインターボV8」が有力候補ではあるものの、「ツインターボV6」の可能性も報じられており(自然吸気V12だったら驚く)、とにかくこれは発表を待つよりほか無い、といったところです。
ちなみにF8トリブートは2-3年の生産にとどまるようで、すでに受注が締め切られていると言われますが、価格を考えると今回のニューモデルは488やF8トリブートの後継ではなさそう。
まずフェラーリは「ハイブリッド」セグメントにて1000馬力級、そして圧倒的パフォーマンスを持つニューモデルを投入することで「ハイブリッド=速い/フラグシップ」というイメージを作っておき、その後にF8後継モデル(ハイブリッド)を「別に」発売することでエレクトリック化を進めるのかもしれませんね。