| BMWはこれまでエレクトリック技術とパフォーマンス向上とは相容れないとしていた |
BMWは2023年までに25ものエレクトリックモデル(EVだけではなくハイブリッド含む)を発売すると公表していますが、今回「400馬力を発生する”M140e”が発売される」というウワサが登場。
なお、登場したばかりの新型1シリーズのトップレンジは「M135i xDrive」で、これは302馬力を発生する2リッター4気筒エンジンに4WDを組み合わせ、0−100キロ加速4.7秒を誇る俊足モデル。
今回のウワサが真実だとすると、これよりもさらに高いパフォーマンスを持ち、1シリーズながらもM2コンペティションの410馬力に迫る出力を持つ、ということになりますね。
BMWは「エレクトリックとパフォーマンス」とを切り分けている
ただ、これには簡単にうなずけない理由もあり、というのもBMWはエレクトリックモデルと走行性能との乗り入れを考えていないため。
i3やi8に「M」モデルが存在しないのも「BMWはの考えるエレクトリックモデルは環境性能追求のためで、パフォーマンス向上のためではない」からだとしており、Mモデルがエレクトリック化されないのもまた同様。
BMWはずいぶん早くからエレクトリック化に力を入れてきたブランドではありますが、それだけにエレクトリック化の限界や問題点についてほかメーカーよりも熟知していると考えられ、「現在の」エレクトリック技術では、パフォーマンスを上げるどころか下げてしまうと考えているようですね。
これはメルセデス・ベンツがパフォーマンス向上のために「EQパワー」を用いようとしてしているのと真逆ですが、メルセデス・ベンツも「AMG GT 4ドアクーペ」最強モデルとして”800馬力”を発生するプラグインハイブリッドモデルを投入すると言われたものの、未だ実現できないまま。
つまりは「エレクトリック技術をパフォーマンス向上に役立てたい」メルセデス・ベンツであっても実際にこれを達成できておらず、つまりは「現在の電動化技術でクルマは速くならない」のかも。
ただ、そんなことにはとうの昔に気づいているBMWは最近「Mモデルのエレクトリック化」に動く様子を見せており、これまでのBMWでは考えられなかった「Mモデル+エレクトリック」、ヴィジョンMネクスト・コンセプトを発表し、実際にこれを発売するとも言われます。
こういった変化を鑑みるに、今すぐは無理だとしても、近い「将来」には400馬力を発生するM140eが登場する可能性もあるかもしれない、とは思います。
VIA: Automobile