| e-4OURCEの技術は現行GT-Rの「ATTESA E-TS」がベース |
日産がラスベガスにて開催されている見本市、CESにて「リーフのデュアルモーター仕様」を発表。
この技術の正式名称は「e-4ORCE(イーフォース)」で、日産いわく『 「e-4ORCE」の「e」は、100%電気自動車の電動駆動に由来しています。また、「4ORCE(フォース)」は、物理的なパワーとエネルギーに四輪駆動の「4」を掛け合わせました 』。
加えて、この4輪制御技術によって”電気自動車の性能をさらに押し上げる”とし、”多くのプレミアム・スポーツ・カーに匹敵する安定したパワーとハンドリングを実現した”とも。
これまではエコな側面の強かった日産のEVではあるものの、今後はパフォーマンスという面も強調してゆくのかもしれません。
なお、次期GT-Rの一案として「フルエレクトリック」というものがあるそうですが、このe-4ORCEはまさに「次世代GT-R」を示唆するものかもしれませんね。
日産幹部が次期GT-R、フェアレディZの存在を認める。「日産の戦略に従いエレクトリック化される」
そのシステムはGT-R譲り
実際のところ、このe-4ORCEはGT-Rに採用されているトルクスプリット4WDシステム「ATTESA E-TS」がベースにあるといい、これに”パトロール”が最様子インテリジェント4x4の技術をかけあわせたものだそう。
ただ、もちろん「エレクトリックモデル」向けに特化した制御を持つことは言うまでもなく、日産自動車にて研究・先行技術開発を担当している専務執行役員、浅見孝雄氏によれば「電気自動車のスムーズで安定した出力とブレーキ性能の実現を目的に開発」され、「『e-4ORCE』は正確なハンドリングと安定性で、ドライバーに今まで以上の安心感とワクワク感をご提案します。この技術により、滑りやすい道でも思い通りのコーナリング性能と高いトラクション性能を実現するほか、乗る人すべてに快適な乗り心地を提供します。」とのこと。
なお、デュアルモーターのメリットとしては「前後モーターで回生を発生させる」というものも挙げていて、これによって回生ブレーキが作動しているときであっても「ガックン」とならずに安定した姿勢を保てる模様。
今回日産から発表された内容を見るに、主に「快適性と安全性」とを重視しているように思われ、スポーツ性能を追求したクルマではないようですが、おそらくは設定次第で高いドライバビリティを発揮できるものと思われ、もしかすると「国産エレクトリックスポーツ」第一号は日産から登場することになるのかもしれません。
今回公開された車両については実際にCESに展示されるほか、ラスベガスにてデモ走行が行われるともアナウンスされており、画像を見ると前後オーバーフェンダーを装着した上にブロンズカラーのTE37を装着していて、「けっこうヤル気」にも見えますね。
コクピットには大型モニターが装着され、各輪へのトルク配分状況を確認できる仕組みとなっているようです。
VIA:NISSAN