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まさに珍事!スバルのシンガポール法人が放送禁止用語(Fワード)をつけた特別仕様車を発表し全米激怒。スバル本社がじきじきに全米ディーラーに謝罪

2020/01/15

| シンガポールの公用語は英語なので、事前に問題を回避できたのではと考えられるが |

スバルのシンガポール法人がシンガポール・オートショーにて、フォレスターのカスタム仕様「FUCKS(ファックス)エディション」を公開し、その名称があまりにアレだとして問題に。
この「FUCKS」とはフォレスター・アルティメイト・カスタマイズド・キット・スペシャル(Forester Ultimate Customized Kit Special)の頭文字ですが、もちろん英語圏では「Fワード」「放送禁止用語」を連想させることになったため、ショー開催直後より、主にアメリカにて拡散されています。

スバル「ファック”ス”」エディションは現地インポーターが勝手に作った

そして今回、 The Drive が報じるところでは、スバル本社が北米のスバルディーラーに対し、経緯の説明そしてお詫びを書面にて送付するという異例の事態にまで発展しているとのことで、その内容は下記の通り。

我々は、SUBARUのブランドイメージを向上させるために懸命に働いてきたが、このFUCKSエディションはスバルの意向を反映したものではなく、本意ではない。このクルマはシンガポール現地の販売者が勝手に制作したもので、もちろんアメリカで売られることはない。我々は、そのブランドイメージを守るために最大限の努力をする所存である

シンガポールは4つの公用語のうちひとつが「英語」であり、スバル本社も現地の勝手なプロモーションを許可していない(その内容については現地インポーターが本社に報告の義務があると考えられる)はずではありますが、なぜか今回こういったことが起きてしまったというのもまた事実。

スバルFUCKSエディションの内容を見てみよう

そしてこちらがスバル「ファックス」エディション。
ブルー(WRブルーパールよりはソリッドに近く、赤みが感じられる)のボディにスモーク仕上げのヘッドライト/テールランプ、そしてオレンジに近いレッド(これもチェリーレッドではない)のアクセント。

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ウインドウ類はすべてブラックアウトされています。

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ホイールは光輝塗装仕上げのガンメタに見え、ブレーキキャリパーは明るいグリーン。

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そして立て看板、床面には「FUCKS」の文字。
ぼくら日本人にとっては「おやおや」くらいの感覚ですが、英語圏の人々にとっては「タブー」なのだと思われます。
これでボディサイドなどにデカデカと「FUCKS」の文字が入っていたりすると”クリティカル”だったのかもしれません。

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他にも「名称」に関する問題が

なお、現代の自動車は世界中で売られることになりますが、その名称を「世界中すべての地域で」いい意味を持たせ、ネガティブな意味を排除することは非常に困難。
三菱は「パジェロ」の名称を海外一部地域にて「ショーグン」へと変更していて、これは該当地域で「パジェロ」が「オナニー」を表す言葉を連想させるという問題に対応したもの。

ホンダ「フィット」については当初「フィッタ」という名称で進められ、パンフレット等まで印刷した段階で「フィッタは特定地域にて女性器をあらわす」ということが発覚し(事前にわかってよかった・・・)「フィット」へと改められたと聞いたことが。

最近だとフェラーリ488「ピスタ」もスラブ語で女性器を表すということでちょっとした話題になっていますね。

フェラーリ488「ピスタ」の発音はスラブ系言語で「女※器」の意味。じゃあ、ということでフェラーリ「Curva」も作ってみた

ほかにも「商標」に関する問題も国ごとに発生していて、オペル「コルサ」、フェラーリ599GTB「フィオラノ」は日本の他企業が商標を持っていたために日本では使用できず、GM「クロスファイア」は他企業から商標の使用権を譲り受けたという例もあるようです。

ポルシェはこういった問題を避けるため、法的(商標)チェックを含め、世界中で「その言葉がどういった意味を持つか」をネイティブスピーカー交えてチェックするチームがあり、「タイカン」についても当然これをクリア。
もちろん日本人もこれに参加していて、「タイカン=体感」の意味もあることがポルシェより公表されています。

ポルシェ・ミッションEの市販モデルは「Taycan(タイカン)」に。ポルシェ各車のネーミング由来を見てみよう

VIA:glitchFan2428

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