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「エレノア」としても知られるマスタング・マッハ1が47年ぶりに復活!その内容は”マスタング最強レベル”、ただし限定

2020/06/17

| 間違いなく第一級のコレクターズアイテムとなりそうだ |

フォードが2021年モデルとして「マスタング・マッハ1」を発表。

「マッハ1」は2代目マスタングに設定されていたハイパフォーマンスグレードで、映画「007 ダイヤモンドは永遠に」にボンドカーとして登場したこと(MI6の開発ではなく、一般人のクルマをジェームズ・ボンドが運転)、そして「バニシング in 60」に”エレノア”として登場したことで広く知られます。

そういった華々しい活躍が心に残るマスタング・マッハ1ですが、その後の世代では消滅してしまい、1973年の2代目マスタング生産終了から数えると、実に47年ぶり(モデルイヤーだと48年ぶり)の復活ということになりますね。

なお、フォードは現行マスタングについて、「ブリット(映画”ブリット”でスティーブ・マックイーンがドライブしたクルマの現代版)」を設定するなど過去の遺産を積極的に活用する意向を見せており、それを考慮すると、今回のマッハ1復活も至極当然なのかもしれません。

マスタング
「マスタング・ブリット」登場。映画”ブリット”に登場しスティーブ・マックィーンがドライブした車へのオマージュ

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新型マスタング・マッハ1はこんなクルマ

今回の「新」マスタング・マッハ1はトップレンジの「シェルビー」、そしてその下の「マスタングGT」との間を埋めるモデルとして登場しており、搭載されるエンジンは5リッターV8/480馬力と非常にパワフル(マスタング・ブリットに積まれるものと同じ)。

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なお、シェルビーシリーズの「下」に位置するともいえど多くのパーツをシェルビーGT350/GT500と共有し、たとえば標準装備のマニュアル・トランスミッションはGT350と同じTremec製3160。※Tremec製トランスミッションは日本のアマゾンでも売っている

さらにこのマッハ1ではレブマッチ、ツインプレートクラッチ、ショートシフターが装着されている、とのこと。

そのほか、インテークマニフォールドやオイルフィルター、オイルクーラーもGT350から流用されているようですね(オイルクーラーについては、これで50%冷却能力がアップする)。

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外観上の特徴だと3Dメッシュ採用の専用グリルが与えられ、左右には元祖マッハ1の特徴でもあったドライビングランプを模した「窪み」が設けられています。

ここにランプを入れなかったのは、国によっては法規に合致しないからなのかもしれませんね(日本の場合だと、ミニによく取り付けられている、”グリル前のランプ”についても、フォグランプと同時点灯すると違法になる)。

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フロントスプリッター、サイドスカート、そしてリアディフューザー、4本出しエキゾーストシステム(太い!)はシェルビーGT500からの移植だそう。

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なお、この新型マスタング・マッハ1には「ローグロス・マグネティック(いわゆつマットなガンメタ)」「サテンブラック」がアクセントとして使用されており、前者はフロントのポニーエンブレム、ドアミラー、リアスポイラーに、そして後者はホイールやボンネット上のストライプ、サイドストライプに採用されています(このボンネット上のグラフィックは、初代マッハ1の外観上の特徴のひとつでもあった)。

これらストライプについては、アクセントカラーとしてレッド/ホワイト/オレンジを選択可能だそう。

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ボディカラーについては専用カラーとして「ファイタージェット・グレイ」が用意される他、シルバー、シャドウブラック、ヴェロシティブルー、ツイスターオレンジ、レースレッド、グラバーイエローを選択可能。

ちなみにホイールは前後19インチ、そしてデザインは初代マッハ1に装着されていたマグネシウムホイールをイメージしたもの(マスタングにこういった昔風デザインのホイールが採用されるのは珍しい)。

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新型マスタング・マッハ1は足回りも強化済み

この新型マスタング・マッハ1には、オプションとして「ハンドリングパッケージ」が用意され、この内容としては「MTのみ、ハイダウンフォース仕様のフロントスプリッター、フロントホイールリップモールディング、ガーニーフラップ、リアタイヤスパッツ、ワイドホイール」。

エアロパーツ類についてはシェルビーGT500と同じものが装着されるようですね。

フォードによると、もともとマッハ1マスタングGT(パフォーマンスパック・レベル 1装着)に比較してダウンフォースが22%増加しているそうですが、このハンドリングパッケージを装着すると、その数字は一気に”150%”へ。

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1.2億で落札された「マスタング・シェルビーGT500生産第一号」。オーナーの持つ1968年製マスタングと同じカラーにペイントされて納車される

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足回りについても当然強化されており、最新のマグネライドが与えられ、かつアンチロールバーやフロントサスペンションのスプリングはより固めに、そしてサブフレームとリアのトーリンクはシェルビーGT500から譲り受けることに。

ブレーキブースターは「マスタングGTパフォーマンスパック・レベル2」に設定されている強化品、タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4が専用品として選択されています。

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残念ながらマスタング・マッハ1が限定販売

マスタング・マッハ1の装備を見る限り、「限りなくシェルビーGT350/GT500に近い」と言えそうで、シェルビーを除くとマスタングの中では「ブッチギリの」装備とパフォーマンスを誇るように思えます。

「マスタングGTでは満足できないが、シェルビーまではちょっと・・・」という人にはうってつけのクルマだと言えますが、残念ながらこのマッハ1は限定だそう。

現時点での価格や限定台数、販売地域について明らかになっていないものの、(すでにフォードが撤退した)日本にも並行輸入にて数台は入ってくることになるのかもしれませんね。

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VIA:Ford

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