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”フェラーリ・バッティスタ”のレンダリング公開!「もしも」の世界でピニンファリーナではなくフェラーリがこのクルマを作っていたなら

2020/07/05

| 「もしも」の世界ではなんでもアリ |

CGアーティスト、Luca Serafini(ルカ・サラフィニ)氏が自身の考えた「フェラーリ・バッティスタ」。

ん?”フェラーリ”バッティスタ?と不思議に思うかもしれませんが、そう、これは「ピニンファリーナ・バッティスタ」をフェラーリが作っていたらという架空の設定のもと作成されたレンダリングです。

なんでもルカ・サラフィニ氏はモーターショーにて実際にピニンファリーナ・バッティスタを目にし、その際「このクルマはやっぱりフェラーリがつくるべきだった」と感じることに。

そこで、「もし」という自身の設定したパラレルワールドの中にのみ存在するクルマとして「フェラーリ・バッティスタ」を作り上げた、ということになります。

ピニンファリーナ・バッティスタは「フェラーリ」のエンブレムを付けていてもおかしくはない

なお、ピンファリーナは長らくフェラーリのクルマをデザインしてきたことで知られますが、現在はフェラーリとはビジネスをともにしておらず、インドのマヒンドラ傘下にて、自社名義のエレクトリックカーブランドを展開するという道を歩んでいます。

「ピニンファリーナ」はもともと1930年にバッティスタ・“ピニン”・ファリーナ氏が創業したデザインハウスで、その後身内を挟んで息子のセルジオ・ピニンファリーナ氏が1961年に引き継ぎ、そしてその息子のパウロ・ピニンファリーナ氏がさらにその後継者ということになりますが、元来一家の名字は「ピニンファリーナ」ではなく「ファリーナ」。

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それがなぜピニンファリーナになったのかということですが、設立者のバッティスタ・ファリーナ氏が11人兄弟の10番目ということで、生まれ故郷であるピエモンテ地方の方言で「小さい/子供」を意味する「ピニン」をつけて「ピニンファリーナ」と呼ばれたのがピニンファリーナという名称の由来だそう(後に姓を正式に”ピニンファリーナ”へと改名)。

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そして創業者であるバッティスタ・“ピニン”・ファリーナ氏の夢は「自身の名(ピニンファリーナ)を冠した市販車を発売したい」というもので、しかしこれは実現できないままに他界することに。

その後時は流れ、今回その孫が亡きバッティスタ・ピニンファリーナ氏の夢を実現することになったわけですね。

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ちなみにこちらはピニンファリーナ・バッティスタ(フリオーサ・パッケージつき)。

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デザイン的には「横一直線のヘッドライト/テールランプ」を持ち、全体的なデザインモチーフは過去にピニンファリーナが手がけた1947年のチシタリア(Cisitalia)202、1970年の512Sモデューロ(Modulo)、2008年のシンテシー(Sintesi)の3台だと伝えられています。

ドライブトレーンはピュアエレクトリックを採用し、リマックから技術供与を受けることでこれを実現していて、1900馬力、0-100キロ加速2秒以下というスペックを誇ります。

なお、フェラーリとピニンファリーナとの関係は長きにわたって続きますが、その中でフェラーリはいくつかピニンファリーナに対する敬意を限定モデルという形で実現しており、2010年にはピニンファリーナ80周年を記念した「SAアペルタ」を発売。※SAとは、セルジオ( Sergio )・ピニンファリーナと、アンドレア( Andrea )・ピニンファリーナのイニシャル

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さらに2013年にはフェラーリとピニンファリーナとの協業60周年を記念する「セルジオ」も限定発売されています。

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こういった関係性もあってピニンファリーナ=フェラーリのデザインを任されているという認識が世間一般に持たれることになり、よって世界中の富豪がピニンファリーナへと「ワンオフフェラーリ」の発注を行うことになりますが、これはピニンファリーナにとって大きな収入源であった、とも。

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こういった歴史を鑑みるに、バッティスタにフェラーリの面影を感じるのも無理はなく、この車にフェラーリのエンブレムがついていてもおかしくはないかもしれませんね。

参照:Luca Serafini

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