| このクルマがこの価格で買えるとは、アメリカ人は幸せだ |
さて、フォードは新型「ブロンコファミリー」を発表しましたが、その構成は「ブロンコ2ドア」「ブロンコ4ドア」「ブロンコスポーツ」。
そして「ブロンコ2ドア」「ブロンコ4ドア」は本格的なオフロード走行性能を備えるタフなクロカン四駆、そして「ブロンコスポーツ」はより普段遣いができるサブコンパクトSUVという位置づけを持つようですが、これはフォードが新型ブロンコ開発にあたって徹底的なリサーチを行い、ポテンシャルカスタマーに対してヒアリングを行った結果なのだそう。
つまり初代ブロンコの持っていた特徴を2つに分けてファンにアピールするということになりそうで、これは他に例を見ない、面白い試みだと思います。
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新型フォード・ブロンコスポーツはこんなクルマ
全体的には「洗練」を感じさせながらも初代ブロンコを彷彿とさせる円形ヘッドライト、平面に近いボディパネル構成を持ち、前後オーバーハングを短縮させることでオフロード走行性能を確保。
ルーフには、後ろのほうが盛り上がる「サファリ」スタイルを採用しています。
新型ブロンコスポーツのボディサイズは全長4,387ミリ、全幅2,088ミリ(おそらくドアミラー含む)、全高1,783-1,890ミリ(グレードによって異なる)。
数字だけ見るとかなり大きく感じるものの、フォード・エスケープに比較すると一回りくらい小さいサイジングを持つようですね。
グレード展開は「ベース」「ビッグベンド」「アウターバンクス」「バッドランド」「ファーストエディション」の5つにて行われ、「ビッグベンド」「アウターバンクス」は快適装備充実の高級仕様、「バッドランド」はオフロードにフォーカスした仕様が与えられる、とのこと。
用意されるエンジンは2リッター直4エコブースト(245HP)、もしくは1.5リッター3気筒エコブースト(181HP)。
トランスミッションは8速ATのみ、そして駆動方式ももちろん4WDのみ。
ドライブモードに関してはブロンコと同じ「G.O.A.T.」システムを備え、これは「Go Over Any Terrain」の略であり、ノーマル、エコ、スポーツ、スリップリー、サンドといったモード選択が可能(ブロンコに比較すると「バハ、マッド、ロック」が無い)。
このG.O.A.T.システムには「トレイルコントロール」機能が含まれ、これをONにすると時速32キロ(バックだと時速10キロ)までの間にて、車両が自動的にスロットルやブレーキをコントロールしながら悪路を走り抜けてくれるようですね。
新型フォード・ブロンコスポーツのインテリアは「洗練」
ブロンコスポーツのインテリアはブロンコに比較すると「都会的」といった印象が強く、おそらくはブロンコのように防水仕様は持たない模様。
メーターはデジタルとアナログとの組み合わせ、そしてダッシュボードには8インチサイズのインフォテイメントシステムが装備されています。
ただしユーティリティを考慮した点はブロンコ同様で、フロアやシートバックには傷つきにくく、かつ水を気にしなくても良い素材が採用され、内張りには様々な小物を取り付けておくことができる仕掛けも(このあたりは日本の自動車メーカーがSUVに取り入れそうだ)。
そのほかオプションだと「引き出してワークベンチとして使用できる」テーブル、400Wインバーターといった装備も用意されている、とのこと。
シートバックにはモールシステム。
タブレット収納スペースも。
シート下にも収納スペース。
バックドアを開けると栓抜きも!
なお、こういったタフでアウトドアな装備を持つ一方、オートマティック・エマージェンシーブレーキ、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート、レーンキーピングアシスト、リアビューカメラ、オートマティックハイビームなど運転支援装備も充実しており、このあたりは「普通のクルマ」として乗るのにはありがたい部分でもありますね。
なお、ブロンコスポーツのスタート価格は28,155ドル(邦貨換算で300万円ちょっと)に設定されており、「ブロンコ」の名を持つこと、そして様々な装備内容、なによりコストパフォーマンスの高さにて、相当なヒットとなりそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=-v1urLWR5zg